8 research outputs found

    ジョシ ダイガクセイ ノ ニチジョウ ホコウ シュウカン

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    本学女子大学生132名,計416日分のペドメーターを用いて測定した1日当たりの歩行量を解析した結果,日常生活の中で,歩行量を増加させる要因は,通学,学内移動,実習系授業,買い物などの外出,立ち仕事アルバイト,スポーツ活動であった。1日中家にいた日の平均歩行量は4593歩で,授業や買い物などで外出した日に比較して有意に少なかった。授業が座学のみで,その他に何も実施しなかった日の歩行量は9275歩で,授業に実習のあった日や授業の他に買い物,アルバイト,スポーツ活動のあった日に比較して有意に少なかった。授業に実習のあった日や授業の他に買い物,アルバイト,スポーツ活動のあった日の歩行量は12000∿13500歩と多く,授業がなく,買い物,アルバイト,スポーツ活動のあった日の歩行量は10500∿11000歩であった。日曜日の歩行量は土曜日,平日に比較して有意に少なかった。生活状況の違いによる1日当たりの歩行量と同様の生活時の覚醒中平均心拍数との間には正の相関関係が成立した。これらの結果から,歩行はスポーツ活動習慣の少ない女子大学生にとって,貴重な運動習慣の一部となっており,彼女らにとって実現可能な運動処方であることが明らかとなった

    ジョシ ダイガクセイ ノ エイヨウ セッシュ ジョウキョウ ト セイカツ カツドウ ジョウキョウ

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    本学女子大学生61名を対象に,食物栄養摂取状況調査・日常生活中の歩行量調査を実施し,第6次改訂日本人の栄養所要量を基準にして検討した。その結果,対象者の形態特性はやせ傾向の者が多かった。日常生活中の活動量については,平均歩行量は11172歩と10000歩を上回っていたが,生活活動強度ではII「やや低い」と自覚している者が多かった。食物栄養摂取状況は,エネルギー摂取量が低く,カルシウム,鉄,ビタミンE・B_6は,摂取不足が顕著であったのに対して,脂質,ビタミンA・D・K・B_の摂取量は多かった。また,歩行量の多い者ほど,栄養摂取量は概ね多い傾向であった。これらのことから,栄養摂取不足の女子大学生は日常生活中の活動量を上げて,食物摂取量を増やす必要があるが,脂質の摂取過剰には注意しなければならないことが明らかになった。また,不足傾向にある栄養素の摂取量を増加させるには,食物摂取総量を増やすだけでなく,その栄養素含量の多い食品を選択する配慮が必要不可欠であることも指摘された。以上の点をふまえた上で,今後の女子大学生の栄養指導・健康教育を行っていくことが望まれる

    ジョシ ガクセイ ノ コキュウ ジュンカンキケイ キノウ ノ オウトウ

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    生活習慣病の予防や改善に有効な運動は有酸素運動であり,それは呼吸循環系の機能向上を目指して行う運動で,最大酸素摂取量の多少で評価できる。そこで,一般女子学生を対象にトレッドミル歩・走行を行わせ,呼吸循環系機能の応答について計測した。比較のため運動部員(バスケットボール部,ソフトテニス部)についても同様に測定し,さらに15-25年前の報告とも比較した。心拍数は安静値から運動部と有意な差があり,その差は中等度の負荷でさらに広まり,一般学生・テニス部・バスケット部の間にそれぞれ約10拍/分ずつの差があった。最高心拍数は一般学生・テニス部・バスケット部それぞれ184・191・181拍/分で,運動遂行時間はそれぞれ11分20秒・12分26秒・12分56秒で,バスケット部はまだ余力がある状態かもしれない。最大酸素摂取量は一般学生34.5・バスケット部47・テニス部41ml/kg・分で,運動部との間に有意差が認められた。また15-25年前の一般学生と比較しても若干低い値であった。心拍数と酸素摂取量の関係式から考察するとバスケット部は他の群より大きく左方移動した直線で,テニス部と15年前の一般学生がほぼ同様の傾向,そして今回の一般学生は最も右寄りに位置しており,同一負荷に対して循環系がより多く負担を強いられている状態と言える。以上の結果から,今回の一般学生の呼吸循環系機能は運動部員に比較して,さらに15-25年前の一般学生と比較しても低く,日常生活の中に有酸素運動を取り入れる努力をし,呼吸循環系の機能改善を計らなければ,将来の生活習慣病が心配される

    サービングサイズ オ モチイタ カンイ ショクモツ セッシュリョウ チョウサホウ ノ カイハツ

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    近年,生活習慣病の深刻化に伴い,管理栄養士に高度な専門知識や技能が求められるようになった。対象者の食行動の変容を目的とした栄養教育の過程で,栄養状態や食習慣の十分な把握は重要であり,実際に個人または集団レベルでの食物および栄養摂取量評価のために食事調査が行われている。その方法は多種類あるが,我々は個人および集団を対象とし,簡便かつ調査者および被調査者の負担が軽く,より正確な摂取状況を把握する方法としてサービングサイズを用いた簡易食物摂取量調査法を開発するために,20歳代女子大生に見合った簡易記録法(以下,簡易法)I,IIを作成し,段階的調査を行った。簡易法の摂取栄養量の算出のため,食品群別荷重平均成分表(以下,荷重平均成分表)を作成し,24時間秤量法(以下,秤量法)との整合性をはかり,精度を高める検討をした。秤量法と簡易法の一回目の検討の結果,食品群では調味料類を除いて有意な差は認められなかったが,食品摂取量の間に相違がみられた。栄養素では,ナトリウム(以下,Na)を除いて有意な差は認められなかった。両調査法間の相関関係は,全ての食品群で有意な正の相関がみられた。栄養素では,レチノール当量を除いて有意な正の相関が認められた。しかし,簡易法の摂取量と秤量法のそれとの間の近似をはかるために,1日の目標量を訂正し,両調査法の二度目の検討を行った。調査IIの結果,食品群では嗜好飲料類を除いて有意な差は認めらなかった。両調査法による食品摂取量は,目標量に対する充足率80∿120%を示し,近似値が認められた。栄養素では,鉄(以下,Fe),レチノール当量,ビタミンC(以下,VC)を除いて有意な差は認められなかった。両調査法間の相関関係は,嗜好飲料類を除く全ての食品群で有意であった。また,全ての栄養素で有意な正の相関が認められた
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