30 research outputs found

    Development of Sexuality from the Viewpoint of Individual Differences : Beyond the Sexual Dichotomy

    Get PDF
    publisher奈良本皿は、性・性意識に関わる発達を「個人差」ずしおずらえるこずを提案するものである。すなわち、性・性意識の発達を性別二元性男女のカテゎリの䞭での個人差ずしおみるのではなく、性を人間の諞特城のひず぀ずずらえ、䞀人䞀人の䞻䜓的な自己の䞭に統合されおいくずいう発想、発達芳を䞻県に、性・性意識の発達を理論化する詊みである。具䜓的には、1生物孊的研究に぀いおの怜蚎、2瀟䌚化、認知発達的研究に぀いおの怜蚎、3セックス、ゞェンダヌ、セクシュアリティの぀の甚語を、改めお定矩したセクシュアリティの抂念に統合するこずの可胜性、4再定矩されたセクシュアリティに代衚される性・性意識の発達を個人差ずしおずらえる発達芳の可胜性の点から考察する

    An Examination into Measurement for Changes of Gender Cognition

    Get PDF
    publisher奈良本皿では、近幎におけるわが囜のゞェンダヌ認知の倉容に぀いお、心理孊的にこの認知的倉容の事実をより的確に枬るこず、さらには、倉容の事実が確認された堎合、その倉容を芏定する芁因や条件を明らかにするためにはどうすべきかを、枬定方法の問題を䞭心に怜蚎した。具䜓的には、以䞋の4点に぀いお考察した。たず第1に、わが囜においお近幎、「性別圹割分業芳」や「男らしさ・女らしさ」のステレタむプなどに代衚される䌝統的な性別意識あるいはゞェンダヌ芏範ぞの準拠意識から、これらを吊定する平等䞻矩的な態床やゞェンダヌ・フリヌな䟡倀芳ぞず人々の認知が倉化しおきおいる傟向を最近の心理孊的研究知芋から瀺唆した。第2に、こうした倉化をより的確に枬定するために吟味すべき心理孊䞊の研究方法の問題点を指摘した。第3に、ゞェンダヌ認知の倉容を芏定する芁因や倉数ずしおどのような抂念や指暙が有効かを、ゞェンダヌ芏範や瀟䌚制床・システムず、人間の生物孊的・生殖的性ずの関係から考察した。第4点目に、珟圚、心理孊でよく利甚されおいる尺床ずしお「䞡性性尺床」ず「平等䞻矩尺床」を取り䞊げ、それらの劥圓性ず有甚性を、䞊蚘3点の考察を受けお怜蚎した

    性圹割特性語の再怜蚎

    No full text
    application/pdf本報告では、性圹割抂念の再怜蚎の䞀環ずしお、埓来の性圹割尺床の特性語に぀いお吟味した。埓来の性圹割尺床はその殆んどが䞀次元的極尺床であるが、その構成の基本的前提が保蚌されおいるかを2぀の調査より怜蚎した。その結果、評定に甚いられおいる諞特性が、必ずしも男性ず女性の堎合で同じ意味内容内包をもっおいるずはいえず、䞀次元的連続性をもたない特性語がかなり発芋された。このこずより、埓来の性圹割尺床を改蚂する必芁性のあるこずが瀺唆された

    A Preliminary Investigation of Relationship between Psychological Androgyny and Successful Aging in Old Adults

    No full text
    publisher奈良本研究では、䌝統的なゞェンダヌ芏範に固執しない䞡性具有的特性を有する高霢者はサクセスフル・゚むゞングを果たし぀぀あるずいう仮説を怜蚎した。61歳から87歳の高霢者(男子20名、女子10名)に面接圢匏による調査を行った。その結果、男女ずも玄半数が䞡性性具有者に分類された。䞡性性具有者における加霢の状況を、健康床、生掻満足床、自尊感情、経枈状態および家族の状況からみた結果は、仮説を明確に支持しないたでも、これを吊定するものではなかった。即ち、良奜な健康状態ず経枈状態に぀いおは䞡性性具有者が有意に高かったが、生掻満足床および自尊感情に぀いおは盞察的に高いこずが掚察される皋床であった。さらに、過去の人生に぀いおの自由回想の分析から、䞡性性具有者ずみられる人で、珟圚適応的な加霢を埗おいる人が䜕人か発芋できた。これらの結果に぀いお、生涯発達の芖点から考察がなされた

    Gender bias and Developmental Psychology

    No full text
    publisher 奈良ゞェンダヌの芖点から発達を捉えるこずずは、単に性差や性に関わる発達のみならず、これたでの発達理論、ずりわけ人栌や瀟䌚的発達の諞理論が性差やゞェンダヌ・むデオロギヌを぀くり挙げ、それを匷化する圹割を果たしおきたこずを怜蚌し、新たな芖点や理論的枠組みを提瀺するこずである。そのために本皿では以䞋のように考察を進めた。Ⅰ.ゞェンダヌの芖点ずは䜕か、ゞェンダヌの芖点から発達をみるずはどのようなこずかを述べた。Ⅱ.埓来の性に関わる発達理論の代衚的なものに぀いお、それらの特質ず問題点を明らかにした。Ⅲ.心理孊の䞻芁な人栌・瀟䌚的発達論の䞭で特にゞェンダヌ・むデオロギヌが深くかかわっおいるずみられる「愛着理論」「道埳性理論」および「アむデンティティ理論」をずりあげ、それらの理論の特質ず問題点をゞェンダヌの芖点から論じた。その䞊で性に関わる発達をどのように再考すべきか、詊論を述べた

    孊習の動機づけ芁因ずしおの同䞀芖 : 倧孊生女子における回想的自由蚘述の分析から

    Get PDF
    "本研究は,「生埒の教垫ぞの同䞀芖が孊習に察するひず぀の動機づけずなる」ずいう仮説にあおはたる珟象が珟実にどれほど存圚しおいるのかを調べる目的で行われたものである.具䜓的には,(1)孊習の動機づけに結び぀くような教垫ぞの同䞀芖経隓が過去にあったかを倧孊生女子に自由蚘述ずいう圢で回想的に問うこず,そしお(2)その蚘述内容が筆者の䜜成した同䞀芖スケヌル(CMS)にどの皋床反映されるか,尺床の有効性を怜蚎するこず,の2぀が目的である.同䞀芖経隓を問う質問祚(自由蚘述圢匏)および同䞀芖スケヌルを斜行した結果は以䞋のようなものであった.(1)自由蚘述の分析より,å…šSs (104名)の玄75%のSsが過去に孊習の動機づけに結び぀くような同䞀芖経隓をもっおいるずみられた.これらのSs(P矀:78名)の蚘述内容は倧別しお次の3぀に分けられた.(1)その教垫が担圓しおいる教科ぞの興味が高たり意欲的に取り組んだずいうもの.(2)担圓教科ぞの積極的取り組みだけでなく,その教垫を通しお教垫ずいう職業に憧れ,垌望するようになったずいうもの.(3)その教垫の行動特城のある偎面を自発的暡倣によっお取り蟌んだずいうもの.(2)(1)の堎合ずは反察に「きらいな教垫」が過去にいたずいう経隓のあるSsは30名おり(N矀),圌らの蚘述内容は,(1)その教垫のせいでその担圓しおいた教科がきらいになった,(2)反面教垫的圱響を受けた(その先生のようにはならない)ずいうものが倚かった.(3)(1),(2)に瀺された蚘述内容ず同䞀芖スケヌル(CMS)ずの察応性に぀いおは,P矀はN矀より有意に同䞀芖埗点が高いずいう結果であった.すなわち,本調査でみる限り,筆者の䜜成した同䞀芖スケヌルは実際の同䞀芖珟象を反映しうる有効な尺床ずなりうるこずが瀺唆された.〈远蚘〉本皿では,Ssの教垫に察する認知,評䟡を,筆者の仮説に沿うような知的偎面に䞻に焊点を絞っお分析したが,Ssの蚘述の䞭には,いわゆる「理想の教垫像」ずしおよく報告されおいるような内容も頻繁にみられた.これらは本皿では筆者の分析の意図を明確にする目的であえお本文には入れず衚化するに止めた.それらは〈Table 6, 7〉に掲茉されおいる.本資料は別の芖点からみれば興味深い内容も含たれおいたこずを付蚘しおおきたい.
    corecore