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    総合的な学習の時間と学校裁量の時間を活用した新設小・中学校の未来志向型教育の試み ―茶道教育を通した徳性と品格の涵養―

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    2019年に開校した学校法人九州文化学園の小・中学校(以降、本校とする)は、総合的な学習の時間と学校裁量の時間を活用して建学の精神である優れた徳性と品格の育成の基盤構築を行おうとしている。このために、「英語教育の推進」、「IT 教育の推進」及び「日本文化教育の推進」の3つの学びを学校教育の柱に位置付けたカリキュラムを編成し、実践を行っている。特に、日本文化教育の推進においては、同学園の長崎国際大学教職員の協力も得て茶道教育の充実を図ってきた。全児童・生徒を対象とした長崎国際大学の調査によれば、茶道の時間を楽しみにしていることや、日常生活においても相手の気持ちを考えるようになったことが明らかになっている。開設後1年半の実践を通して、児童・生徒の徳性の育成については、教員も手ごたえを感じているが、現時点では定性的な判断が先行している。今後、茶道教育を中心とした学びによって、児童・生徒たちがどのように変容したかを定量的に明らかにする研究にも着手し、本校の教育の成果を具体的に明らかにしようと考えている
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