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    19歳女子の栄養所要量と食糧構成案を基準にして作成したモデル献立と30種の食品材料中の水不溶性食物繊維のNDF量とADF量を測定し,繊維量から食糧構成案を検討した。1.30種の食品材料の中で100g(無水物)中NDF量の多いものは,シイタケの59.3g,グリンピースの42.0g, オカラの25.9g, キャベツの22.9g, カブラの20.3gであった。2.測定した食品材料のNDF量は,CF量の1.1~6.2倍に当った。3.ヘミセルロースの含有率は,シイタケ, グリンピースがNDF量の65%および62%であり,ジャガイモ, キャベツ, カブラ, カリフラワー, ほうれんそう, ナス, タマネギ, さやえんどう, モヤシ, パセリ, ブロッコリーは40~19%の割合で含有した。4.作成した献立中の繊維量は,献立のたてかたにより差がでることを認め,NDF量は9.69~14.47g, CF量は4.1~7.3gであった。1000Kcal当りではNDFは平均5.6g, CFは平均2.6gで低い値であった。5.食糧構成案に基づいて作成したモデル献立は,栄養素量と炭水化物・タンパク質・脂肪のエネルギー配分のバランスは共に理想的な状態であったが,繊維量は大きく不足した。従って,食品群別の野菜類のところで20%程度の増量を提唱する

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    1)女子短大生22名の身体状況は,年齢18.0±0歳,身長1.57±0.04m,体重52.8±10.6kg,BMI21.5±4.3,体脂肪率33.0±10.8%,最高血圧102±8.6mmHg,最低血圧70±8.7mmHgである。2)最高血圧と体脂肪率,最低血圧と体脂肪率の関係をみたところ,有意な相関関係はどちらにも認められなかった。3)血色素(ヘモグロビン)量から,18.2%の者は貧血傾向にある。4)平日3日間の歩数を歩数計を用いて測定した結果,1日の平均歩数は10995±2784歩であった。また,1日10000歩以上歩いた者は72.8%であった。1日の歩行距離の平均は6.66±2.06kmであった。5)BMI判定による肥満度と自己の体型に対する評価をみたところ,実際の体型より太めに評価する傾向にあった。6)標準体重と理想体重との差をみたところ10kg以上の差がある者は約4割いた。7)1日の歩行数を尋ねたところ,「6000歩未満」と答えた者は合わせて31.9%,「わからない」と答えた者は59.1%であった。8)歩く時間について約7割の者は「10分程度までなら歩く」と答えた。また,階段よりも「エレベーターの利用が多い」と答えた者は68.2%であった。\u279)現在の運動習慣について散歩・ウォーキングおよび余暇におけるスポーツに限定し尋ねたが,運動習慣を持つ者は僅かであった。10)健康状態については31.9%の者が「健康上,気になる症状がある」と答えた。11)第6次改定日本人の栄養所要量で示している性・年齢階層別の基礎代謝基準値を用い,個人別基礎代謝量を求めた。平均値は1245±251kcalであった。12)生活活動強度区分(目安 : I~IV)から各個人の生活活動強度を判断させた。活動強度の平均は1.37±0.1であった。13)個人別に3日間(平日)の24時間生活活動時間調査を行い,実際の生活活動強度を算出した。平均値は1.4±0.1であった。動作強度の種類は1.0~4.5までであり,4.6以上はなかった。14)生活時間調査で求めた活動強度指数を用い,基礎代謝量から個人別エネルギー消費量を算出した。平均値は1732±340kcalであった。15)望ましいとされる生活活動強度III(1.7)と各自の基礎代謝量を用い,個人別の望ましいエネルギー消費量を算出した。平均値は2117±426kcalとなった。16)1日(平日)の食事記録から栄養素等摂取量を算出した。エネルギー摂取量の平均値は1757±486kcalであった。17)生活活動強度区分(目安)によるエネルギー所要量と実際のエネルギー消費量を個人別に比較した。差の平均値は-47±523kcalで両者はほぼ類似していた。しかし,標準偏差が大きいため,個々の差には,ばらつきがあった。18)実際のエネルギー消費量と望ましいエネルギー消費量を個人別に比較した。望ましいエネルギー消費量に達した者は1人もいなかった。差の平均値は-384±149kcalであった。19)実際のエネルギー消費量と食事記録によるエネルギー摂取量を個人別に比較した。差の平均値は-25±546kcalで両者はほぼ類似していた。エネルギー消費量が摂取量より少ない者は,ミネラル・ビタミン類の充足が悪かった。20)活動量増加のための改善策として意識・食生活・運動について提案した。これはあくまでも個人への動機付けであり,学習による知識や関心度を深め,継続的な指導が大切である
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