10 research outputs found

    看護教員の実践的思考構造に関する文献的考察―教師の意思決定モデルを用いた検討―

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    本稿では,既存の教師の意思決定モデルについて概観し,看護教育の臨地実習場面へ思索的に適応することによって,看護教員が流動的な実習等の教育場面で判断を導き出す実践的思考構造について考察を試みた。その結果,既存の教師の意思決定モデルに加えて,次のことを考慮して看護教員の実践的思考構造を志向していくことの必要性が示唆された。1.実践が中心となる実習等では教材自体が流動的で個別的であること,2.流動的で個別的な教育においては教師が有する教育に関連したスキーマによる影響が大きいこと,3.看護教育では成人学習者としての主体性と専門職としての自律性が求められることである。今後は,更に看護教員の実践的思考構造を具体化するため,実際の構造化と妥当性について検証していくことが求められる

    男性看護師のキャリア発達に関する意識と行動

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    急性期病院に勤務する男性看護師7名に対するインタビューから、男性看護師のキャリア発達に関する意識と行動について検討した。その結果、【キャリア発達に対する消極性】【経験の蓄積と技術研鑽への意欲】【職場における役割の獲得】【専門性の追求】及び【看護職への価値形成】のカテゴリー、男性看護師の特性として【看護の幅を広げる】、【未発達な男性看護師の立場】及び【家族に対する責任】のカテゴリーが抽出された。家庭を経済的に支える責任を担っているという意識は、男性看護師を継続する意志につながっていた。また、資格取得に伴う経済的負担や看護師としての経験不足は、キャリア発達に対する消極性につながっていた

    模擬患者参加型演習におけるリフレクティブ・ガイド案の検討

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    本研究では模擬患者参加型演習におけるリフレクティブ・ガイド案を検討した。これまでの演習事例を検討した結果、本演習では【安全・安楽かつ優先度を踏まえたケアが実践できる】など6つの看護実践能力が学生に求められていた。更に専攻研究から、リフレクションは倫理的態度といった看護専門職業人としての成長、および自分が行った看護実践に対する批判的吟味とで構成されていることが明らかになった。このことから、リフレクティブ・ガイド案は2つの段階とし、自己の看護実践を広く振り返る内容(STEPⅠ)と印象的だった場面を想起し看護専門職業人としての内省を促す内容(STEPⅡ)で構成した
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