5 research outputs found

    国際バカロレア教育の現状と課題,そして意義

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    本稿では,研究の目的を(1) IBの教育理念,沿革,そして現状を明らかにすること,(2)日本におけるIB導入の課題を明らかにすること,そして(3) 日本におけるIB導入の意義を明らかにすることと設定し,これらの研究目的を達成するため,まず,第2章では国際バカロレアの理念,沿革,そして現状について概観し,続く第3章では,「国際バカロレアを中心としたグローバル人材育成を考える有識者会議」の議事録を精査しつつ,IB導入における課題を整理した。そして,第4章では,日本へのIB導入の意義について検討を加えた。結論としては,「『グローバル人材』の定義」,「日本の教育文化・制度との親和性」,そして「IB導入のコスト」といった面で課題はあるものの,日本語DPの導入やDPを部分的に履修した場合も積極的に評価しようという動きもあることから,本稿ではIBの導入には意義はあるとした。こちらのセルに入

    小学校におけるローマ字指導の現状と課題― 英語科と国語科の連携を視野に入れて ―

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    本稿では研究の目的を(1)ローマ字成立の経緯を明らかにする,(2)ローマ字とアルファベットの指導実態を明らかにする,そして(3)国語教育と英語教育の連携の方向性を明らかにする,に設定し,これら研究の目的を達成するため,まず,第2章ではローマ字の成立過程を通事的に瞥見した。次に,第3章において国語科と英語科それぞれについて,学習指導要領でのローマ字とアルファベットの扱いを精査した。そして,第4章では,小学校教員に対して質問紙調査を実施し,現場での受け止め方や対応について調査した。結論としては,内閣訓令に基づくローマ字表記の規定や在り方は時代に合わなくなっており,また,現場の声からも早急の対策が必要であることが明らかとなった。具体的には,小学校中学年からの外国語教育の必修化とギガスクール構想に基づくキーボード入力の必要性,さらには児童の負担を考慮しての改革が望まれる

    Web会議システム(Zoom)を利用した同時双方向遠隔教育の試験的実践

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     昨今の新型コロナウイルスの蔓延によって、これまでのような対面式授業が実施しづらくなり、オンライン授業に変更せざるを得ない状況になっている。学習者と教師の双方にとって、いわば未知の領域であるオンライン授業においても、より良い教育を提供するため、基礎的な環境整備のあり方をはじめとして、Web会議システムの使用感やオンライン授業の現状と課題を整理しておくことが重要である。さらに学習者(とその保護者)が対面式授業とオンライン授業の長短についてどのように受け止めているかに関する幅広い知見の蓄積と共有が喫緊の課題でもある。そこで、Web会議システム(主としてZoom)を利用した同時双方向遠隔教育の試験的実践を行い、対面式授業とオンライン授業の長短について調べるために、学習者(とその保護者)に質問紙調査を実施し、オンライン授業の学習者の受け止め方と、オンライン授業に対する教員の側の創意工夫に対する学習者の反応を明らかにすることを試みた
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