8 research outputs found

    <所内学術研究成果報告>M. 多言語プログラミング環境の研究

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    情報処理の多言語化(Multi-lingualization)は,文字コードの国際標準化から始まり,インターネットのウェブ・ページの多言語化で大きく前進した。しかし,これまでの多言語化は文字や文書の範囲に留まっていると言ってよい。我々は,情報処理の根幹をなすプログラミングにおける多言語化の研究を進めてきた。本研究では,昨年度に引き続き,Java言語を共通の媒介言語として,ある国または地域の自然語をベースとしたプログラム記述(自国語プログラムと呼ぶ)を,Javaプログラムへと変換すること,またその逆変換も可能とすることの研究を行った。本年度は,Javaプログラムで多用されるJavaAPI (Javaの持つ標準クラス,API=Application Programming Interface)を対象に,JavaAPIで用いられる変数名やメソッド名の自国語表記を定め,それを英語ベースのJavaAPIとの間で相互変換する方法を研究した。この相互変換のために,これまでの変換表に代わって,変換辞書を用いる方式とした。辞書に,APIを構成する要素の単語を登録しておき,この辞書を用いてAPI用語を自動変換するようにした。この変換は,自然語の翻訳に近いものになる。この方式を実装した結果,かなり広い範囲のJavaプログラムを自国語に変換でき,またその逆変換も可能になった。これにより,Javaベースの自国語プログラミングの実用性が従来に比べて飛躍的に向上した

    O. 自国語プログラミング環境の研究

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    コンピュータを利用する環境は、初期のまったく機械寄りの環境から、より人間寄りの環境へと、進歩してきている。特に、コンピュータを操作するという面(利用者インタフェース)においては、利用者が慣れた言語に基づいた利用者インタフェースは普通になっている。しかし、プログラムを作成するためのインタフェースであるプログラミング言語については、英語をベースとしたものが殆どである。複雑なプログラムロジックを構築し、またデバッグ、保守のために何度も見直しを行うのに、英語ベースのプログラミング言語を使わなければならないのは、英語圏以外の人々にとっては、大きな知的ハンディキャップである。本研究は、自国語ベースのプログラミング環境を実現することを目的とする。これまで日本語ベースのプログラミングに関する研究はいくつか行われている。しかし、インターネットにより、コンピュータ環境がグローバル化している状況では、日本だけの解を求めるだけでは充分でない。また、プログラムのグローバル・インターオペラビリティについての考慮も必要である。このため、まず基本のグローバルなソリューションを見付ける研究を行う。さらにその上に、それを日本等の環境に適用するための研究を行う

    <所内学術研究成果報告>R. 自国語プログラミング環境の研究

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    コンピュータを利用する環境は,当初の英語中心の環境から,各国の人々が使い慣れている自国の言語に基づいて行える環境へと進化してきている。しかし,プログラムを作成するためのインタフェースであるプログラミング言語については,未だに英語をベースとしたものが殆どである。複雑なプログラムロジックを構築し,またデバッグ,保守のために何度も見直しを行うのに,英語ベースのプログラミング言語を使わなければならないのは,英語圏以外の人々にとっては大きな知的ハンディキャップである。これを解決し,自国語ベースのプログラミング環境を実現することが望まれるが,ただし,コンピュータおよびネットワーク環境がグローバル化している現在,作られたプログラムが繋がって動くことも可能でなければならない。すなわち,プログラムのグローバル・インターオペラビリティを考慮しつつ自国語ベースのプログラミング環境を実現するのが本研究の目的である。本年度はターゲット言語をJava言語に限らずに,その他の言語にも適用可能にするための方式の研究を行った。また,自国語プログラミングを拡張し,一つのプログラムを多言語で表記する多言語プログラミングについての基礎的な研究を行った
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