17 research outputs found

    Changes in the Vertical Intensity of Geomagnetism that Accompanied the Eruption of Miyakezima, in 1940.

    No full text
    昭和15年7月12日三宅島の噴火に際し,筆者等は垂直磁力計を用ひて噴火に伴つて起った垂直磁力の變化の測定を行った.三宅全島に分布された測點の數は50である.本文中第1圖に測點の位置及び番號を示した.第4圖は7月20~24日に行つた第1囘測定の結果でおり,第5圖は第1囘測定と,其れに引續いて7月26~30日に行はれた第2囘測定との差を示す,此等の變化は山頂下3kmの點を中心とする半徑1~27kmの球状部分が其の感應磁氣或は熱殘留磁氣を失つたものとすれば,變化の分布は勿論,其の量に至るまで非常にうまく説明がつく.磁氣を失つた原因は岩漿の上昇とか或は又他の原因によつて其の部分の岩石の温度が上昇したとか考へればよい.此の考は同時に荻原,水上,永田理學士等によつて行はれた地磁気の伏角や地震,微動等の観測結果ともよく調和する

    34. Results of Precise Levellings Executed in the Epicentral Region of the Imaichi Earthquake

    No full text
    今市地震の震央地域と思わはる落合村において3回の精密水準測量を施行して本文第II表及第III表に示す如き結果を得た.初め日光街道に沿つてある地理調査所の水準線路に今市町において取附ける豫定であつたが行川の兩岸が地形急峻で山崩が多く通過困難のため落合村内のみとした.水準點は第I表及び第1圖に示す如く施置した.急速を要するため岩盤に植附けた鐡ボルトを用ひた.測量方法は凡て地理調査所の方式と規格とによつた.第2表の結果によれば水準點No.1, No.Nと水準點No.2, No.3, No.4とは別箇の地塊上にあるものの如くで,兩方の地塊は第1回,第2回の測量期間夫々南東に傾いて,兩地塊の境目に食違を生ずる樣な運動をした.此の境目は宛も地震當時No.N水準點の直北に當つて,東北-西南の方向に沈下を生じた地帶に相当するものと思はれる.第2回,第3回の測量期の間には兩地塊は前と反対の方向に動き,全期間を通じて見ると,西乃至西北に傾いてゐる.傾斜の量は漸次に減少してゐる.地理調査所の測量によれば今市町西方に著しい隆起地域があることと,此が本震によつて生じたものであることを考へ合せると,落合村の地塊の運動方向は本震に伴ふ地殻運動が恢復する方向に向つてゐるものと思はれる

    8. Geophysical Studies of Volcano Mihara, Oosima Island. III. : Microtremor Measurements in Oosima

    No full text
    倍率2000倍の逆立振子微動計を持ち廻つて,大島内に成る可く一様になる様に選定した十九の觀測點で微動の觀測を行つた,其の結果2~3の例外を除けば,微動は外輪山の内部では種々な周期から成る振動をしてゐるが,外輪山頂より外側では次第に單純な周期となり,海岸に行くと今度は不規則な振動が混る様になる事が判つた.周期分析を行つた結果では0.3秒附近の周期の振動が湯場以外のどの觀測點にも現れる事が判つた.又各々の觀測點での微動の振幅を,西側外輪山の頂上にある御神火茶屋に据付けてある400倍微動計を基準として調べて見ると,微動の振福は中央火口丘から離れるに從つて小さくなつて居り,其の減り方から考へて見ると,微動は現在の火口底か或は其の直下100米以内の點から發生して居る周期O・3秒の衡撃に起されてゐる地表の二次的振動であると思はれる

    Observation of Strong Earthquake Motions in Matsushiro Area.Part 1. : Empirical Formulae of Strong Earthquake Motions

    No full text
    地震研究所強震計観測センターでは, 1965年11月から地盤の性質のちがう保科と若穂で強震計観測を始め,その後,松代,川中島,更北,坂城に増設し, 6ケ所での観測を続けている.現在(6月11日)までに観測した最大加速度別地震数からは,次の関係が得られた.即ちN(a)=150,000a-2・5こゝに, aはgal単位の最大加速度, N(a)はaとa+50 galsの間の地震回数である

    16. Observations at Mryagi-Enoshima Tsunami Observatory during the IGY Period

    No full text
    宮城県女川町の沖合15kmにある離れ島,江の島で津波の観測を始めたのは,1941年のことであつた.しかし不幸にして台風の際の激浪のため施設を破壊され,観測は翌42年に中止されてしまつた.しかし1954年に小規模の観測を復活した.その後1957年地球観測年にあたり,わが国における長波観測点に選ばれ,観測計器も充実された.IGY期間中より現在まで同所で観測を行つている計器は,a)震研III型津波計b)Van Dorn型長波計,c)波浪計,d)微気圧計,e)その他気象観測計器類である.これらの計器の特性曲線は第7図に示してある
    corecore