26 research outputs found

    Early Intake of Radiocesium by Residents Living Near the Tepco Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant After the Accident. Part 2: Relationship Between Internal Dose and Evacuation Behavior in Individuals

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    The Tokyo Electric Power Company's Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant (FDNPP) accident exposed members of the public to radiation. This study analyses the relation between personal behavior data obtained from 112 out of 174 subjects who underwent whole-body measurements by the National Institute of Radiological Sciences (NIRS) during the period from 27 June to 28 July 2011 and their committed effective doses (CEDs) from Cs and Cs. The whereabouts of the 112 persons living in municipalities near the FDNPP (mainly, Namie town) on several days in March 2011 are graphed on maps. It was confirmed that most subjects started evacuation promptly and had left the 20-km-radius of the FDNPP by the end of 12 March. The individual CEDs were poorly correlated with the person's distances from the FDNPP at any day in March. Meanwhile, the percentage of persons remaining within the 20-km radius of the FDNPP was 100% at 16:00 on 12 March and 42.9% at 0:00 on 15 March for those with CEDs > 0.1 mSv, whereas the corresponding values were much lower for those with CEDs ≤ 0.1 mSv. This suggests that the time of evacuation would be one of the crucial factors for the early intake; however, more personal behavior data are needed to be analyzed to clarify the relevance to the individual internal dose

    トワノ アルボー ノ オルケゾグラフィー ニオケル ムーヴマン ノ ガイネン フランス ルネサンス ブキョク ノ リズム ニツイテ

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    16世紀に T.アルボーが舞踏と音楽について著した《オルケゾグラフィー》で使用している「ムーヴマン」の語は、単に「運動」「動き」を意味するものではなく、舞踏を成立させるのに不可欠な特定の身体運動を意味する。この「ムーヴマン」によって舞踏は音楽に呼応したリズム感を得る。この「ムーヴマン」とは、身体を沈める「プリマン」の動作から身体を持ち上げる動作の「エルヴァシオン」への動きを伴うものである。これは「プリエ」から「エルヴェ」を行うバロック舞踏の「ムーヴマン」に近い運動である。この 「ムーヴマン」 の概念は、ルネサンス舞踏の解釈に限らず、舞曲を含めたルネサンス音楽の演奏法を知る上で有益な示唆を与えてくれる。ルネサンス音楽の「ムーヴマン」は、 近代音楽的なダウンビートではなく、バロック音楽と同様、 拍を跨ぐアップビートの拍節リズムであり、そこでは「イネガール音符」などの現象も起り得る

    ニホンゴ ノ ムーヴマン オ イジスル チョウオン ソクオン ハツオン バロックキ ノ オンガク リロン ニ ヨル ニホンゴ ノ ハクセツ リズム ゲンリ ノ コウサツ

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    日本語のリズムは、かな文字の2つに相当する2つの音から成る拍に支配され、その拍節感はこの2つの音の結合に仕方に規定される「動き」によって得られる。この「動き」について、バロック音楽の「ムーヴマン」の概念を借りて、その加速の運動法則で考察すれば、「長音」と「促音」、及び「ん」の音が、日本語特有の拍節感を維持し、リズムを整える役割を担っていることがわかる。さらに、これらによって外来語が元の発音リズムを変形させられ、日本語に定着する現象を考察すると、「長音」「促音」「ん」が、日本語のリズムを整え維持する機能と法則が理解できる。外来語を日本語化するには、日本語固有の拍節リズムの法則に従って変形されなければならない。したがって、外来語を片仮名で表記にする場合、ただ原語に忠実に似せるだけでは、日本語としての拍節感を損い、不自然な日本語のリズムを作り出す結果を招く

    ニホンゴ ニ オケル レンダク ノ ゲンリ オンガク ノ ハクセツ リロン ニ ヨル ニホンゴ アーティキュレーション ノ オンインロン テキ コウサツ

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    日本語の複合語において後部成素の語頭が濁る連濁は、フランス・バロック音楽の「ムーヴマン」の概念を援用すれば、その現象を統一原理で包括的に説明できる。2モーラを1拍とする拍節リズムに支配される日本語は、モーラの結合のあり方によって、拍頭から始まって拍内で減速する「負のムーヴマン」か、拍内で加速し拍を跨いで解決される「正のムーヴマン」のどちらかが選択される。拍前で切れるアーティキュレーションである前者は拍頭と拍尾の音の関係が拍内で「急緩」の「短長」、後者は「緩急」の「長短」になる不均等なイネガール音符となる。「負のムーヴマン」においてはその拍頭に、「正のムーヴマン」では濁音に先行する拍裏に後部成素の語頭が来るとき、その音は非連濁になる。ムーヴマンの「正負」の選択は、複合語の音韻条件によってなされるが、その条件が中立的な場合は、語の意味や脈絡によるアーティキュレーションで決まる

    ジョルジュ オーリック ノ オンガク ニ ヨル エイガ ローマジン ノ キュウジツ ニ オケル コウテイ ティトゥス ノ ジヒ ギソウ サレタ コッカ

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    映画音楽に貢献した自由主義者として知られるフランス6人組のジョルジュ・オーリックは、音楽によって映画の「エピソードをより的確に際立たせる」と評されている。ウィリアム・ワイラー監督の《ローマ人の休日(Roman Holiday)》において、映画が伝えるメッセージ、構成、場面、登場人物との関わりを注意深く考察するなら、確かに、彼の音楽は、古い国から来た王女が歴史的な軋轢の和解、友好と感謝のためにヨーロッパ各国を歴訪していることを伝えるエピソードを際立たせるように配慮されていることがわかる。そして、王女の音楽動機に用いられている16世紀の『マントヴァのバッロ』の旋律が、このヒロインは1953年のローマに戻って来た古代ユダヤ王族のベレニケであり、2000年の昔に滅亡した国からローマに連れて来られた彼女こそ、皇帝ティトゥスによって征服された国の民にとっての「望み」であることを物語っている

    ラ ボエーム ノ ミミ ト ワ ナニモノ カ エリジウム ノ オンガク ノ ケイフ

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    アンリ・ミュルジェールの『ボヘミアンの生活の諸場面』は単なる文士や芸術家たちの逸話ではなく、失敗した革命の事実を伝える政治的な諷刺暗号小説である。これを素材に作曲されたプッチーニとレオンカヴァッロのオペラ『ラ・ボエーム』も1848年の革命「諸国民の春」の挫折を惜しみ、革命の成果を奪ったブルジョワジーの政権を諷刺し、新たな革命による自由の獲得と社会変革を主張する作品である。この真意を伝える表現の手段は、中世以来教会と世俗の権力に抵抗し抗争を続けてきた秘密結社などの地下組織で考案され密かに伝えられてきた隠喩や象徴の活用であり、啓蒙主義時代のグルックやフランス大革命時代のモーツァルト、ナポレオン戦争前後のベートーヴェンの作品、及びそこで使われた音楽的手法の借用である。プッチーニはこの物語が伝える裏の意味を音楽的に読み解く鍵として、ヒロインに〈私はミミと呼ばれるが、その理由を知らない〉と歌わせた
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