6 research outputs found

    幼児教育の専門性を育む―幼児教育を深める幼稚園教諭・保育士育成の授業の考察-

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     平成30年度より幼稚園教育要領,幼保連携型認定こども園教育・保育要領,保育所保育指針の改正を受けて施行され,今年度で実践が2年目を迎えた。文部科学省は,幼稚園教育要領の改正を踏まえ,「幼児理解に基づいた評価」を刊行し,幼稚園の教師が一人一人の幼児を理解し,適切な評価に基づいて保育を改善していくための基本的な考え方や方法などについて解説している。その中で,幼児理解からの出発として,幼児期にふさわしい教育を行う際にまず必要なことは,一人一人の幼児に対する理解を深めることである。幼稚園における保育とは,本来,一人一人の幼児が教師や多くの幼児たちとの集団生活の中で,周囲の環境と関わり,発達に必要な経験を自ら得ていけるように援助する営みである。そのためには,教師は幼児と生活を共にしながら,その幼児が今,何に興味をもっているのか,何を実現しようとしているのか,何を感じているのかなどを捉え続けていかなければならない。幼児が発達に必要な経験を得るための環境の構成や教師の関わり方も幼児を理解することによって,初めて適切なものとなる。すなわち,幼児を理解することが保育の出発点となり,そこから,一人一人の幼児の発達を着実に促す保育が生み出されてくる。 この研究の主旨は,学生を対象にした授業の効果検証である

    武庫川女子大学附属幼稚園における研究実践報告―保育実践の質を高め合う園内研究体制の確立を目指して―

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     本稿では,令和3 年度の武庫川女子大学附属幼稚園において推進された園内研究の成果と課題について報告する。ここでは,「幼稚園教育要領」の改訂を受けて再編成した期の指導計画及び同大学教育学科教員(「附属幼稚園連絡会」)の出席のもと,令和3 年11 月に実施した研究保育と事後研究会における協議内容を中心に報告する。研究保育(異年齢による協同的な遊び「あきの わくわくどっきりらんど たいむ」)を中心に検討した結果,附属幼稚園における研究と実践の成果として見出されたのは,(1)学級の枠を外した異年齢による遊びの構築と教師の協働,(2)幼児のイメージや思い,考えを出発点とした保育実践の構築,(3)言葉による伝え合いの充実と応答的な人間関係の育成,(4)幼児同士で共有するイメージや考えに基づいて遊びを創り出していこうとする心情・意欲・態度の育成の4 点である。今後の課題は,(1)幼児一人一人の思いや考えに基づいた環境構成・援助を確実化させ得る保育体制の確立と教師の協働性の向上,(2)好きな遊びにおける活動と学級活動との連関を意図した保育内容の構築にある
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