8 research outputs found

    キャリア教育の取り組みと大学生のキャリア意識変化の関連についての追跡研究I 自己効力感を中心に

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    大学生の就職における問題点として,「就職問題に取り組む意欲が乏しい」「希望する職業がはっきりしない」「自己の適性・適職を自覚していない」などが挙げられている。このことは,進路選択過程に対する自己効力感が不足していると考えられる。キャリア教育の取り組みにより,進路選択過程における自己効力感を高めると推測される。本研究は1年間の追跡調査により,キャリア教育プログラムの取り組みが学生の進路選択行動に対する自己効力感に影響を与えたかを検討することを目的とした。調査は滋賀県内の私立大学1年生から3年生,116人を対象に3つの時期に分けて行われた。調査には浦上(1995)が作成した「進路選択に対する自己効力尺度」を利用した。その結果,わずか1年の間に,変化が見られた。初期には将来計画を立てるための情報収集や職探への対処において戸惑いがあり,なにをどうするか決められない状況から,後期には計画を立て,情報を収集し,自分の能力を活用する意識・自信がはっきり認められた。これは,自己効力感により行動の変容のための操作をすることが可能になり,キャリア教育の取り取みと指導においてこの自己効力感を高めることができたと考えられる

    キャリア教育の取り組みと大学生のキャリア意識変化の関連についての追跡研究II進路決断不安を中心に

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    大学生の就職にあたって,「自己の適性・適職を自覚していない」「進路を決断できない」,いわゆる進路不決断状態がしばしば認められる。主な原因は,進路選択における不安や進路選択過程に対する自己効力感が不足しているためと考えられる。大学生に対するキャリア教育の取り組みにより,進路選択過程における自己効力感を高めることにより,進路決定できるようになると考えられる。本研究は1年間の追跡調査により,キャリア教育プログラムの取り組みが学生の進路決断不安を軽減する効果があるか否かを検討することを目的とした。調査は滋賀県内の私立大学1年生から3年生,116人を対象に3つの時期に分けて調査を行った。調査には清水(1990)「進路不決断尺度」を利用した。その結果,わずか1年の間にかなりの変化が見られた。キャリア教育により,学生が将来の進路に関心を寄せるようになり,キャリア教育の効果が現れたと言える。また,進路選択において,周りの環境とどのように関わっていったらよいかという不安が認められた。さらに,現在の経済情勢から,就職にあたっての選択肢が極めて少なくなったことにより,学生が現実的な考えを持つようになり,却って選択に関する不安は減少する傾向も認められた

    ユニバーサルホッケーの教材化に向けた工夫-触球感の向上による学習効果の変化-(人間学部,聖泉大学)

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    The purpose of this study was to invent the new sports learning whichpaid more attention to the expansion of body-feeling by making universalhockey the teaching materials. The hypothesis was that the improvementof touch into the ball was eff ective to achieve the wider body-feeling. As aresult, the new possibility of the sports learning and the fi tness of universalhockey as the teaching materials were suggested

    CLCP を通した学生のキャリア発達と利他的マインドの関係に関する基礎的研究

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    地域力循環型キャリア教育プログラム(CLCP)と命名された本学独自のキャリア教育では,若者の利他的マインドの育成を第一義的なねらいとし,「自己のための能力開発のみを志向した活動を超え,他者からの期待を感受しながら集団や社会の発展に寄与する活動を志向したキャリア形成」が目指されている.本研究では,キャリアデザインC/D の受講生を対象に,CLCP の中核プログラムとなる「学びのフリーマーケット・聖泉CLC セミナー」を通して得た経験,それを通じて身に付けた考え方や将来のキャリアビジョン等と「利他的なマインド」の関係をアンケート調査によって検証し,利他的マインドの育成がキャリア教育の実践にとって重要な意味を形成する可能性を考察するとともに,CLCP のキャリア教育としての意義を検討した.その結果,CLCP による利他的なマインドを育成する学習が,地域貢献マインドの育成や仲間への信頼感の醸成,活動意欲の向上,将来のキャリアビジョンに対する明るい展望など,キャリア教育において重視すべき意味ある価値と結びついていることが示唆された

    CLCP によるキャリア教育科目の学習成果に関する検討

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    In this study, the validity of Career Design A/B classes, which are the development of the newcareer education program CLCP, were examined.The data was the text of students learning report, which was analyzed by the text miningmethod. As a result, students activities were changed from self-otiented to others-assumpted,based on the real life experience

    進路選択自己効力とキャリア教育およびキャリア支援プログラムの有用性との関連

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    本研究は,大学3回生対象のキャリア教育プログラム(career education program:以下,CEP3)や,大学の就職部・キャリアセンターが行ってきたキャリア支援プログラム(careersupport program:以下,CSP)に対して受講生が役に立ったかどうかという捉え方の程度(役立ち度)が進路選択自己効力と関連するのかを明らかにすることを目的とした。計21項目のCEP やCSP に対する役立ち度得点について因子分析を行ったところ,「就職情報調査獲得因子」「就職活動表出因子」「自己分析因子」の3因子が抽出された。各因子の役立ち度得点,および「相談相手の経路数」「アルバイト総継続期間」の5つを説明変数とし,進路選択自己効力尺度得点を目的変数とする重回帰分析を行った結果,「自己分析因子」に関連するプログラムに対して役に立つかどうかという捉え方と進路選択自己効力に関連があることが明らかとなった。これらの結果は,自己分析に関連したプログラムが進路選択自己効力の向上に効果的である可能性を示唆する。さらに,CEP が行われた授業への出席率と進路選択自己効力との違いを検討した結果,CEP を受講することが進路選択自己効力の低下防止に繋がる可能性が示唆された

    柔道のスポーツ化と「わざ」の変容 : 「柔の理」の存在価値

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    内容の要約広島大学(Hiroshima University)博士(教育学)Doctor of Philosophy in Educationdoctora
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