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    カンゴガク OSCE ニオケル ヒョウカシャカン ノ イッチド ノ ケントウ : レイワ 4ネンド ジッシ ニヨル ヒョウカ カラ

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    本論文の目的は、本学看護学科において令和4年度に実施された看護学OSCE (Objective Structured Clinical Examination;以下OSCEとする)の評価について、評価者間の一致度を分析することにより、今後の看護学OSCEの評価方法に関し検討することである。本学で実施している看護学OSCEの6領域6課題について、各課題につき2名の評価者間の一致度について分析した。看護学OSCE受験者59名について、受験者1名につき試験評価者2名が別々に評価したデータを対象とした。評価者間の一致度は、設定した6課題ごとの総スコアについては級内相関係数(intra-class correlation coefficients ; 以下ICCとする)を用いて検証した。6課題の総スコアにおけるICCは0.461-0.978と中程度の一致からほぼ完全な一致が認められた。また、各課題の評価項目を内容から「基本的コミュニケーション」、「看護技術(アセスメント)」、「看護技術(適切な実施)」、「応用的実践」の4カテゴリに分類し、カテゴリごとのスコアについて評価者間の一致度をκ係数により評価した。各課題におけるカテゴリ別のκは0.348-1.000と課題の内容による差異はあるものの軽度から高い一致が認められた。今後は、評価項目について評価の一致を検討しつつ、課題の特徴を捉え課題の組み合わせ等において可能な限り工夫や検討をする必要があると考えられた。departmental bulletin pape

    Organizing Evaluation Items and Examining Inter-Rater Agreement to Improve the Quality of OSCE in Nursing Initiatives from 2022 to 2024

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    令和6年度の看護学OSCEは令和4年度に実施した看護学OSCEの評価を踏まえて領域別課題の評価項目の偏りを是正した。本報告は、これら実施上の改善内容を整理し、令和6年度に実施した看護学OSCEの評価について評価者間一致度の観点から検討することにより、実施上の課題を抽出し検討することを目的とした。令和4年度データの分析から明らかになった課題に対して、次の3つのStepに沿って補正を進めた。Step1:令和4年度看護学OSCE実施の評価項目の傾向に基づく令和6年度の評価項目の調整、Step2:本学Diploma Policy(DP)との対応、Step3:評価者間のばらつきに対する改善。令和6年度看護学OSCE受験者59名について受験者1名につき試験評価者2名が別々に評価したデータを対象とし、その2名の評価者間一致度について、級内相関係数(intra-class correlation coefficients; 以下ICC)を用いて検証した。令和6年度の総スコアにおけるICCは、0.172~0.839と一致度にばらつきが認められ、令和4年度から令和6年度にかけての改善がみられたのは1領域のみであった。また評価項目をStep1~3に基づき分類しκ係数により評価した。看護技術(アセスメント)や看護技術(適切な実施)に関する分類については多くの領域別課題においてある程度の一致度が認められた。しかしながら複数の分類を用いた検討から、出題領域ごとの一致度にはばらつきが認められ、特に評価項目が少ない内容では一致度の検証に限界があった。今後も領域別課題の修正に加え、評価項目や評価基準の明瞭性を高め、評価者間の事前打ち合わせの強化など工夫が必要であると考える。departmental bulletin pape
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