51 research outputs found

    下総台地に鎮座する神社の呪術的配置形象 ― 下総三山七年祭神社,藤原時平神社,天満宮等 の位置関係に関する予備的検討 ―

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    本研究は,下総台地に鎮座する下総七年祭神社,藤原時平神社,天満宮等の配置形象に含意される意味を探索的に特定することである.下総三山の七年祭りに参加する9社,八千代市の時平神社4社,ならびに下総地域に点在する天満宮,天神社を実際に訪れ,神社の位置をGoogleマップ上にプロットして,神社群の位置(緯度,経度,標高)を特定し,各神社の由緒書を収集し,関連する史料を分析した.その結果,①三山七年祭神社パラレログラム,②八千代時平系神社群トライアングル,③天満宮ラインA,B,④下総道真信仰系レクタングルという神社の呪術的配置形象が空間的に構成されていることが明らかになった.本研究の発見にもとづき,これらの神社の配置形象が,同地域に特有の水害リスクを暗黙的に示唆する可能性について論考した

    カンゴ キョウイン オ タイショウ ト シタ ストレス ニ カンスル ケンキュウ ノ ドウコウ

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    看護教員におけるストレスマネジメント研究の資料とすることを目的に、看護教員を対象としたストレスに関する研究の文献検討を行った。医学中央雑誌で検索を行い、13件の文献について検討した。文献は、研究目的や研究デザインによって整理し「看護教員のストレッサーに関する研究」、「看護教員のストレス関連要因に関する研究」、「看護教員のストレス対処能力やレジリエンスに関する研究」に分類された。また専門学校に勤務する教員を対象とした研究が多く、教育機関全般の研究は少なかった。今後、すべての教育機関を対象としたストレス因子の特定やそれらの因子とストレス対処能力やレジリエンスとの関連を確認することが必要である。The aim of this study was to analyze previous published literature on stress for nursing faculty and to further explore study methods to stress management research in the nursing faculty. Using Igaku Chuo Zasshi Datebase so that 13 literatures were selected.These studies were classified studies about factors which stressors of nursing faculty, factors which related to the stress of the nursing faculty and about factors which sense of coherence and resilience in nursing faculty. Also the many research faculties in the College, less research institutions in General. We should determine the relationship between sense of coherence and resilience factors and identification of stress factors will all institutions using it

    看護学士課程における地域看護学実習に関する文献検討

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    看護師課程で必修とされている地域看護関連の実習の成果を明らかにし,看護基礎教育における地域看護学実習のあり方について示唆を得ることを目的にした。地域看護系実習を表す科目名「地域看護学実習」「早期体験実習」「公衆衛生看護学実習」等22個をキーワードとし,医学中央雑誌webを用いて文献検索を行い,該当した文献の実習内容,実習の成果や効果等を抽出し整理した。分析対象文献は6件で,学生にとっての成果や意義,教員にとっての成果や意義,住民を含む関係者への効果や意義,今後の課題が記述されていた。検討結果より,学生が住民と直接関わる機会を組み込む,実習受け入れが保健師等関係者にとっても効果や意義があることを伝え,実感できるような工夫が必要であることが示唆された

    多様な施設で行う小児看護学実習の学びの特徴

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    少子化,看護師教育課程の増加,医療的ケア児の増加等により, 小児看護学実習の施設を病院以外の教育・福祉施設を含めた多様な施設で行っている。この実習の学びの特徴を明らかにし,効果的な実習方法を検討することを目的に,内容分析とテキストマイニングにより,小児看護学実習終了後の学びを記述したレポートを分析した。結果として,内容分析により【家族支援の重要性】【発達段階に応じた小児看護の理解】【多職種連携の理解】【コミュニケーションの理解】【観察の重要性】【重症心身障害児の理解】【小児看護師の役割】【子どもの権利を守る】の8つのカテゴリーが得られた。また,テキストマイニングでは実習病棟により学びに違いはあったが,病棟以外の施設実習により学びのばらつきは少なくなっていた。考察として,多様な施設での小児看護学実習でも小児看護の目標は学ぶことができており,特に,家族支援の重要性,多職種連携,小児看護師の役割を学んでいた

    カンゴ キソ キョウイク ニ オケル ケアリング ノ イギ ブンケン レビュー カラ ノ コウサツ

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    看護の本質であるケアリングについて看護基礎教育において授業・演習・実習に系統的取り入れていく意義を明確するために文献レビューを実施した。その結果①「ケアリングの概念に関して」②「ケアリングをカリキュラムの視点から考察」③「ケアリングの具体的な方法論に関して」④「ケアリング行動や認識についての分析に関して」の4つのカテゴリーに分類できた。文献レビューから導きだされたのはケアリングを看護基礎教育に導入するにはケアリングの概念を明確にするだけでは不十分である。学生がプロフェッショナルになるという自覚を持つ上で「ケアリング」は必要不可欠な考えであることが示唆された。またケアリングを学生に教える具体的な方法としては、「対話」を重視した多くの事例を中心とした授業・演習を行うことによって理解が深まると考えられる。「ケアリング」を看護基礎教育にプログラムとして取り入れることは意義あるとの結論を得た。We conducted a literature review to examine the significance of systematically incorporating caring as the essence of nursing practice into lessons, exercises, and clinical practice in basic nursing education. The results were classified into four categories: 1) ‘Concerning the concept of caring’, 2) ‘Considering caring from the viewpoint of a curriculum’, 3) ‘Concerning specific methodologies of caring’, and 4) ‘Concerning analysis of caring behaviours and awareness’. The reason for the literature review is that it is insufficient to merely clarify the concept of care in order to introduce caring strategies into basic nursing education. The results suggest that ‘caring’ is an indispensable concept for students to internalize in order to become professionals. Moreover, students’ understanding may be deepened by conducting lessons and exercises focusing on many case studies that emphasize ‘dialogue as a concrete method of teaching caring. It was concluded that it is meaningful to incorporate ‘caring’ as a program in basic nursing education

    小児期発症のてんかんを抱える若年者のSEIQoL-DWを用いた個人の主観的QOL

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    本研究の目的は,小児期発症のてんかんを抱える若年者に対し個人の主観的QOL評価法のSEIQoL-DWを用いて,生活の大切な領域とQOLの特徴を明らかにすることである。対象は外来通院するてんかん患者19名であり,平均年齢は22.7±4.7歳であった。発症年齢は平均12.1±4.1年で,罹病期間は平均10.6±7.1年であった。調査はSEIQoL-DWを用いて半構造化面接を実施した。SEIQoLインデックスの平均値は69.2±15.8であり,12歳以上に発症した若年者の領域の「健康」のSEIQoL充足度は72.1であり11歳以下に発症した若年者の56.7よりも有意に高かった(p< .05)。てんかんを抱える若年者は,「信頼できる周りの人」「社会とのつながり」「病気のなかの健康」「こころのあり方」「自分らしさ」を生活の大切な領域と語った。また,QOL評価からは,思春期以降にてんかんを発病した若年者は健康への充足度や満足度が高く,薬の自己管理や病気の理解が可能となる時期の関わりが重要と考えられ,若年者の生活の質に影響する可能性が示唆された

    The AACN Synergy Model for Patient Care ニ カンスル キンネン ノ ドウコウ

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    看護実践は、より具体的で客観的評価が可能な中範囲理論の活用が求められてきた。英語圏ではThe AACN Synergy Model for Patient Care(以下Synergy model)が、様々な看護実践で活用されている。本研究ではSynergy modelに関する近年の文献を調査し、今後の日本の看護実践への示唆と研究課題を明らかにする。調査対象とした文献は、1990年から2017年の間で選定した。Pub Med、CINAHLで「synergy」「model」「nursing」をキーワードに文献を検索した。検討対象とした文献は30件であった。報告内容によって、実践評価、看護教育、看護研究の3カテゴリーに分類できた。看護実践を定量評価した研究だけではなく、概念枠組みとして活用し、新たな尺度や教育方法の開発に関する研究報告があった。英語圏では、Synergy modelは看護の質を向上させる中範囲理論として活用されている。しかし、日本への導入にあたっては文化的要素を含め、今後はさらなる検討が必要である。Nursing practice has been required to utilize a middle-range theory that allows more specific and objective evaluation. In English-speaking countries, the AACN Synergy Model for Patient Care (Synergy model) is utilized in various nursing practices. In this research, by investigating recent literature on the Synergy model, we clarify suggestions and research subjects for nursing practice in Japan. The literature to be surveyed was selected from between 1990 and 2017. The literature was searched by Pub Med and CINAHL with “synergy” “model” “nursing” as a key word. There were 30 articles to be analyzed. Depending on the content of the report, they were classified into three categories: practical evaluation, nursing education, and nursing research. The research quantitatively evaluated nursing practice, and it was also utilized as a conceptual framework; and there is also a research included reporting on the development of new scales and educational methods. In English-speaking countries, the Synergy model is used as a middle-range theory to improve the quality of nursing practices. However, in order to introduce it to Japan, it is necessary to conduct further studies, including the study on the cultural factors

    ゲームリロン ニ モトヅイタ フクザツ ネットワーク ケイセイ ノ モデルカ

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    情報通信や社会学,生物学など多様な分野において,要素とその要素間の関係で構成されるネッ トワーク構造(トポロジ)が複雑ネットワークと呼ばれる特性を持っていることが明らかになって きている.多数の主体が自己組織的に複雑ネットワークを形成する原理を,構成主体の個人合理性 に落とし込むことで明らかにするために,我々はこれまでにゲーム理論に基づいた複雑ネットワー ク形成のモデル化を行い,その特性について分析してきた.本稿では,これまでの研究成果を概観 し,今後の展望について述べる.In various fields such as communication technology, sociology, and biology, it has been revealed that network structure( topology) composed of elements and relationships of the elements has property of the complex networks. By the concept of individual rationality, in order to reveal why numerous individuals tend to self-organize complex networks, we have modeled complex networks formation based on game theory and analyzed their properties. In this paper, an overview of the research results and prospects are described

    看護学士課程における地域看護学実習の実態調査― web上に公開されているシラバスの内容分析 ―

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    看護師課程で必修とされている地域看護関連の実習の内容を,web上に公開されているシラバスから明らかにすることを目的とした。日本看護系大学協議会の会員校である290校のうち,保健師課程が全員必修である22校を除いた268校を対象とし,web上で公開されている地域看護系実習のシラバスを収集し,学年,実習場所,実習内容,到達目標等を抽出して集計した。結果として45校に実習があり,実習場所は17ヶ所で,市町村保健センター,地域包括支援センター,地区踏査が多かった。実習内容は事業及び活動の見学や参加が大半であったが,協力地域の住民への家庭訪問や企画の立案・実施・評価も行われていた。さらに到達目標は〈対象及び地域の理解〉〈援助の実施〉〈看護職の役割の理解〉など8つに分類された。以上より,実習場所や内容には各大学の創意工夫が見られるとともに,到達目標は,1年次から4年次の積み重ねが反映されたものとなっていた

    カオ ノ ジョウホウ オ モチイタ ビョウタイ ハアク ニ ムケタ ブンセキ シュホウ ニ カカワル ブンケンチョウサ:エンカクイリョウ・エンカクカンゴ エ ノ カツヨウ ニ ムケテ

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    医療技術や在宅医療の拡充により住み慣れた場で医療を受けられる環境が整備されている。このような状況では、自宅療養者への遠隔医療・遠隔看護の活用は急務である。そこで、本研究は、遠隔から情報通信を介して、患者の病態を簡便に観察する手段として注目されている「顔」からの情報が、文献上でどのように位置づけられているかを明らかにすることを目的とした。使用した文献は、2013~2017年に「医中誌」、「PubMed」、「Google Scholar」に掲載された論文である。その結果、「顔」の情報と病態に関わる文献は256件であった。抽出された研究対象は、精神疾患や神経疾患を対象としたものが大半であった。分析手法では、表情や感情の変化を対象とする文献が多かった。とくに表情の分析では、顔の特徴点を設定し、その特徴点の定量化から時系列変化を捉えるものが多かった。この特徴点をもとに、顔を病態予測に使用したものは少なかったため、これらの特徴点を発展させて観察することで、今後、遠隔医療・看護に使用可能な観察情報として活用できる可能性が示唆された。Advancements in medical technology and improved home medical care today help us to receive medical care in the familiar environment of our homes. These circumstances make the use of telemedicine and telenursing crucial for home care patients. A patient’s“ face” has always been an indication of his or her condition, and observing the face can be especially useful when information communication is from a distance. In this survey, we aimed to clarify how the information obtained from observing the“ face” is positioned in the literature. The search was conducted on“ Ichushi-web,”“ Pub Med,” and“ Google Scholar” between 2013 and 2017. The literature searches on the information and pathology of the“ face” yielded 256 results. The extracted research subjects were mostly for mental and neurological diseases. In the analytical method, there were many studies targeting changes in facial expressions and emotions. Especially in the analysis of facial expressions, many studies set the feature points of faces and quantified these points to capture time-series changes. Based on these feature points, a few studies used the“ face” for disease condition estimation. In the future, the feature points could serve as information for use in telemedicine/telenursing by developing on that point
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