9 research outputs found

    外科的切除を行ったZenker 憩室の1例

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    患者は57歳,女性.咽頭痛とつかえ感を自覚,頸部腫瘤を触知した.精査により頸部食道左側に突出する最大径4.4㎝大の咽頭食道憩室(Zenker 憩室)と診断した.頸部アプローチによる憩室切除と輪状咽頭筋切開術を行い,左反回神経はnerve integrity monitoring system®(NIM)で確認しながら施行し症状は消失した.比較的稀なZenker 憩室に対して外科的切除を行った1 例を若干の文献的考察を加えて報告する.journal articl

    当院における進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の治療成績の検討

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    "[はじめに]JLSSG0901 試験の長期成績が報告され,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術(LG)の適応は拡大された.当院で施行した進行胃癌に対するLG の治療成績を検討する. [対象]2017年1 月~2022年12月に当院で施行したLG のうち,術後病理診断でT2 以深と診断された46例について,治療成績を後方視的に検討した. [結果]年齢の中央値は73.5歳,男性38人,女性8 人であった.手術時間,出血量,術後在院日数の中央値はそれぞれ285分,50mL,11日であった.Clavien-Dindo 分類Grade2 以上の術後合併症を7 例認め,術中出血量の増加が合併症発症の有意な危険因子であった.手術関連死亡なし.再発は5 例認めた.3 年RFS(Relapse-Free Survival)は85.0%,3 年OS(Overall Survival)は88.2%であった.再発に関連する因子は有意なものはなし.[考察]進行胃癌に対するLG の短期長期成績は良好であった.術後合併症については出血量が有意に危険因子となっていた. [結語]進行胃癌に対してもLG は短期長期成績ともに良好であり有用である."journal articl

    当院の食道癌手術,周術期fast-track protocol の検討 ― 術後入院期間短縮に寄与する因子について―

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    "目 的:当院の食道癌手術および周術期の短期成績を後方視的に検討し,fast-track protocolのうち術後入院期間短縮に寄与する因子を検討した. 方 法:2006年6 月から2023年4 月まで89例の食道癌手術が施行され,うち初回で再建がなかった二期的手術8 例,早期死亡例1 例を除いた80例を対象とした.対象を前中後期の3 期に分け,手術および周術期短期成績の変遷を検討した. 結 果:後期でハイリスク患者が増加したが,術後入院日数中央値は前期28日,後期22.5日と有意に短縮,胸腔鏡手術が後期で全例に行われ,出血量は前期300mLから後期125mLと有意に減少した.当日抜管が前期24%から後期77%に増加し,術後入院期間21日以内に寄与する因子は多変量解析で当日抜管,硬膜外麻酔,腸瘻チューブなしであった. 結 語:当院の食道癌手術,周術期のfast-track protocol は入院日数短縮に有効であった."journal articl
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