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    目標戦略を実現する利得値の設計に関する研究

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     制御工学は,システムのふるまいを自在に操るための知見を与える学問分野であり,対象のシステムのモデル化,解析,設計など多くの知見が蓄積されている.一方で,人や組織の意思決定に関する研究は,制御工学の考え方を導入することで新たな発展や応用が望まれる分野の一つだと考えられる.意思決定は,ミクロ経済学の価格理論やゲーム理論においてモデル化されており,その結果は,均衡として表される.これらのモデルを用いた研究は,経済学,生物学,工学などの分野で見られる.しかしこれらの多くは,システムの解析を目的としており,設計の観点から見た研究は少ない.そこで本研究では,制御工学を用いた目標の均衡を達成する意思決定環境の設計手法を提案する.意思決定環境の設計は,プレイヤ(意思決定をおこなう人や組織)を誘導し,目標の均衡を実現するためのインセンティブの設計問題を指す.インセンティブをプレイヤの意思決定を変化させ,均衡を変えるアクチュエータと考えるとこの問題は,制御工学における制御系設計の問題に帰着できる.本論文における意思決定は,二種類を想定する.他プレイヤの行動が既知の環境における意思決定(合理的意思決定)と,他者の行動が未知の環境における意思決定(戦略的かつ合理的な意思決定)である.前者では,電力市場における売電を例にとり,交渉によりインセンティブを与える説得対話システムをアクチュエータとして用いて電力市場モデルを提案し,目標の均衡を実現するアルゴリズムを構築する.後者では,一般的な定式化において,金銭等によるインセンティブを仮定し,意思決定モデルを導出し,目標の均衡を導くアルゴリズムを構築する.具体的には,制御対象となるモデルを構築し, PI制御器を用いたフィードバック制御系を構成することで目標の均衡を実現する.そして,数値例を用いて提案手法の有効性を確認する.電気通信大学201

    Integration mechanisms for LQ energy day-ahead market based on demand response

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