A Study of Collective Efficacy in Jaoanese Companies ―Focusing on Influence of Indirect Leadership by Top Management―

Abstract

甲南大学博士(経営学)令和6年度(2024年度)本論文は,日本社会全体で効力感が失われている現状が,日本の国力や未来に悪影響を与えている可能性があるという問題意識を背景に,特に,日本企業におけるコレクティブエフィカシーに注目し,トップマネジメントのインダイレクトリーダーシップがどのようにコレクティブエフィカシーに影響を与えるのか,そしてそのコレクティブエフィカシーが企業組織に属する個人にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とした。 コレクティブエフィカシー研究を概観したところ,組織におけるコレクティブエフィカシーの高まりが組織に属する個人の意思態度に良い影響を与えることが明らかになったものの,企業組織を対象にしたBandura(1997)の定義に沿った方法で測定している研究が少ないことと,日本企業を対象にした研究が皆無であることが明らかになった。 インダイレクトリーダーシップ研究を概観したところ,インダイレクトリーダーシップ研究はダイレクトリーダーシップ研究と同様に重要であるにも拘らずダイレクトリーダーシップと比較して,その研究蓄積は著しく少ないことと,トップマネジメントからのインダイレクトリーダーシップが組織成員にどのような影響を与えているのかについて研究しているものは皆無であることが明らかになった。 トップマネジメントからのインタビューと先行研究によって導いた実証モデルを定量調査した結果,トップマネジメントからのカルチャー,コミュニケーション,戦略提示に関するインダイレクトリーダーシップがコレクティブエフィカシーを媒介して,個人の職務満足,組織市民行動,レジリエンスに影響を与えていることが明らかになった。 トップマネジメントのリーダーシップがコレクティブエフィカシーを媒介して,従業員の態度や行動意思に大きな影響を与えており,成果変数に多少の違いはあれど,企業間の違いのほとんどをトップマネジメントのリーダーシップで説明できることを示唆している結果となった。 またトップマネジメントへのインタビュー調査によって,トップマネジメントからのエンパワーメントに関するインダイレクトリーダーシップがコレクティブエフィカシーを媒介させることなく,直接個人に影響を与えていることが示唆された。その際,トップマネジメントからのインダイレクトリーダーシップだけではなく,ミドルからのダイレクトリーダーシップの掛け合わせが重要であると示唆された。 最後に実践的含意,理論的含意,並びに本研究の限界と今後の展望を述べて本論文を閉じている

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This paper was published in Konan University Repository.

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