本研究では,日中活動において運動を行う健康増進プログラムを導入し,その効果を検証した.対象は国立のぞみの園入所利用者59人(平均年齢63.0±7.0歳),期間は2018年度以降5年間とし,身体機能・能力と日常生活動作に関する評価を半年に一度実施した.調査期間の前後の比較から,調査開始時に比べて調査終了時は左右の大腿周径が有意に減少,左右の足関節背屈可動域が有意に増大,FIMの整容・排尿・移動の得点が有意に増加した.ADL側面と身体機能・能力との関連性においては,FIM合計得点と起立動作能力の間に正の相関関係が認められた.これらのことから,健康増進プログラムで取り入れた運動の身体機能・能力およびADL側面に及ぼす有効性が示唆された.またADL側面と深く関りのある起立動作能力は,専門家でなくとも状況把握を行うことのできる有効な指標となり得る可能性が示された.本研究により,健康増進プログラムは高齢の重度知的障害者の身体機能・能力およびADL能力に影響を及ぼし得るという結果が得られた.departmental bulletin pape
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