AUE Repository (愛知教育大学学術情報リポジトリ)
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教師志望大学生におけるメンタライゼーションとメンタルヘルスリテラシーが問題行動を示す子どもの捉え方に及ぼす影響
text本研究では、メンタライゼーションとメンタルヘルスリテラシーが、問題行動を示す子どもの捉え方にどのように影響するのかを検討することとした。具体的には、「子どものメンタルヘルスに関するリテラシー」を、子どもをより多面的に捉えるための効果をもつものとして捉え、メンタライゼーションと子どもを捉える視点数の間にどのように影響するのかを検討することとした。また、対象者には、メンタライゼーション、子どものメンタルヘルスに関するリテラシー、子どもの問題行動に関する架空事例からなる質問紙調査を実施した。その結果、反社会的問題行動については、メンタライゼーションへの関心が高ければ視点数も多くなるが、メンタルヘルスリテラシーの効果は関与していないことが明らかになった。また、非社会的問題行動では、メンタライゼーションの「自己に対するメンタライジング」が低くても、メンタルヘルスリテラシーの「知識」が高ければ、非社会的問題行動を起こす子どもを捉える視点数が多くなることが明らかになった。departmental bulletin pape
一度に約 50人の教育実習生を愛教大附高はどう受け入れたか?ー教員養成多難な時代に本校がやっていくこと一(「教育実習」の教育学的考察事始その 3)
text「教育実習」をテーマにして、一昨年・昨年と2つの論考(拙稿)を本誌に掲載した。本稿はその姉妹編であり、3本目である。これを持って、このテーマを私なりに締めくくりたい。研究というよりは事実に某づく実践の報告である。それに加えて、副題に示した通り、附属高校として教育実習はどうあるべきか?ー「教育実習のあり方」をめぐる今後の展望や校長としての希望を語る文章となっている。departmental bulletin pape
高校生に対する「介護福祉士版体験的コミュニケーション理解プログラム」の試行と体験の意味の検討(その2)―グループインタビューの分析から―
text本研究は、「介護福祉士版体験的コミュニケーション理解プログラム」の作成に向けてプログラムを試行し、参加者が体験したことの意味を検討することを目的としている。本稿はグループインタビューの分析から体験の意味を探った。プログラム参加者の中から 6 名に協力を依頼しグループインタビューを行い、SCAT を用いて分析し、次の5点を見出した。1. 楽しさ・面白さ・喜びの中で自由な表現や対話をしていることから、コミュニケーションの循環が起こっている。2. 自分と他者が違うことに気づき、違うことを肯定的にとらえる体験である。3. 体験の効果を感じられるプログラムである。4. 新たな発見や新たな発想が生まれる体験をもたらしている。5. 多様な共感の体験をもたらしている。また、プログラム終了後の対話によって、学習内容や日常生活での体験とプログラムの体験を結びつけた理解を進められる可能性や、対話を通して他者の経験を聞き、内省して体験を深める機会をもたらす可能性もあるということが指摘された。departmental bulletin pape