Saitama Medical University Repository
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The Living Conditions of Pediatric Patients Hospitalized Before and After the COVID-19 Pandemic Restrictions and the Role of Nurses. For children and families with a history of hospitalization in the pediatric oncology department of Hospital A.
本研究の目的は, COVID-19 流行に伴う制限前後に入院していた5 名の子どもへの調査から生活の実態を把 握し, 非常事態下で必要な看護師の役割について検討することである. 子どもと家族は, 経験のない感染症流行やそれに伴う制限に対してストレスを感じており, その対処の一つ としてスクリーンタイムが増加していた. 家族も子どもの感染を案じながら強い緊張の中で入院生活を送って おり, 双方へ支援が必要であった. メディアから発信される情報を子どもや家族と医療者が同じタイミングで 得る状況においては, 溢れる情報の選択とその根拠を子どもに理解できるように説明することが必要である. 非常事態下であっても周囲の医療者は, 子どもと家族に対して, 日常と変わらぬ態度で接すること, 子どもが 自分の気持ちや希望を伝える, 理由を説明してもらえる等, 子どもの権利を意識した看護を継続することが重 要である
Appearance changes and appearance care in school-children and adolescents with cancer: a scoping review.
本研究の目的は, 学童期・思春期にある小児がん患者の外見変化と学童期・思春期に実施されているアピア ランスケアを文献から明らかにすることを目的とし, スコーピングレビューを行った. 対象は「学童期・思春 期にある小児がん患者」, 概念は「外見変化」「外見変化に対するケア」と設定した. 結果, 18 件が抽出され た. 外見変化は, 手術治療による瘢痕もしくは身体部位の欠損, がん薬物療法に伴う副作用としての発毛や脱 毛, 体重減少もしくは増加などであった. 外見変化により, 自己イメージの変化, 身体に対する誇りと自信の喪 失を体験し, 葛藤を抱え, 対人に関する不安などにつながっていた. アピアランスケアは, 看護職や保護者を中 心に, 外見変化を事前に伝える, 変化した身体部分を隠す・補う, 何とか良くなる方法を模索する, 患児への心 理的アプローチが実施されていた. 今後は, 保護者を含めた長期支援体制の確立を視野にいれ, 場所や職種を 問わずに, 実施されているアピアランスケアの報告数を蓄積する必要がある
The association between strength-oriented supportive attitude and practice of psychiatric visiting nurses
ストレングス志向の支援態度と実践の実態とその関連要因を明らかにする目的で, A 県内の精神障害に対応 している訪問看護ステーション214 カ所の管理者と訪問看護師各1 名へ無記名自記式質問紙調査を実施した ( 回答166, 有効回答149). 調査内容は, 個人・職務属性, ストレングスモデルの「知識」「研修」「活用」, ストレングス志向の支援態度 評価尺度である .「 知識」「研修」「活用」全てある 30 名を実践あり群 , いずれもない 57 名を実践なし群とし , 計87 名を分析対象とした. 両群のストレングス志向の支援態度得点は, 合計得点および3 つの因子得点に有 意差はなかったが ,「 アセスメント票や支援計画には , 本人の言葉を積極的に活用する」と ,「 本人の個人およ び環境のもつストレングス( 長所・強み) を本人との対話や行動のなかで一緒に見つける」の2 項目の得点は, 実践あり群が有意に高かった. 実践有無と関連があったのは, 性別, 精神科特化型訪問看護ステーションか否かであった. 実践あり群の方 が, 精神科病院・訪問看護経験年数が有意に長かった
Current status and issues of mental health support for nurses by Certified Nurse Specialists in psychiatry
研究目的:精神看護専門看護師が行っている看護師のメンタルヘルス支援の現状を把握し, 今後の課題を探る ことである. 研究方法:日本看護協会ホームページに掲載されている精神看護専門看護師263 名へ自記式質問紙調査を行っ た. 133 名から回答を得て( 回収率45.0% ), 有効回答は113 名(85.0% ) であった. メンタルヘルス支援の実 践内容は, スタッフ研修, スタッフ支援, 看護管理者研修, 看護管理者支援, 事業場外資源との調整の有無を尋 ねた. これら5 種類のメンタルヘルス支援の実践をそれぞれ実施している群としていない群に分け, 精神看護 専門看護師が看護師のメンタルヘルス支援を行うことについての有効性についての考えと困難感を両群で比較 した. 結果:看護管理者支援, 事業場外資源との調整を実施している人は実施していない人に比べて有効性を強く感 じていた. また, 5 種類すべての実践において実施あり群はなし群に比べて, 組織の上層部に理解してもらう ことの難しさを強く感じていた. 考察:今後の課題として, 職場におけるメンタルヘルス支援のシステムの体系化と精神看護専門看護師の参画, 上層部との連携推進などがあげられる
The Actual Condition of Physical Assessment Education in the Bachelor’ s Program of Nursing as Seen in the Web Syllabus
本研究の目的は,看護学士課程におけるフィジカルアセスメント教育の実態を明らかにすることである.国 公私立大学292 課程のシラバスの記載内容を,単位数,科目区分,開講時期などの項目は単純集計,授業概要・ 目標はKH Coder を用いたテキストマイニング,単元名は看護師国家試験出題基準の「人体の構造と機能」の 項目別に分類・集計した. フィジカルアセスメントの科目は92 課程(31.5%)で開講し,単位数は「1 単位」,科目区分は「専門分 野」,開講時期は「2 年前期」と「1 年後期」が多かった.授業概要・目標では“フィジカルアセスメント” “技術” の語が頻出し,共起関係は8 カテゴリにまとめられた.単元名は,「消化器系」「呼吸器系」「循環器系」の 順に多かった.フィジカルアセスメントの科目では解剖生理学等の既習知識を用いて,得られた情報から身 体状態やケアの必要性を判断するための教育がなされていた.単元の順序性を考慮した授業計画の構築,ア クティブ・ラーニングを効果的に組み入れ,より実践に近い状況下での演習と反復する学修機会の必要性が 示唆された.departmental bulletin pape