Kobe Women's University & Junior College Institutional Repository

北山, 円正

キタヤマ, ミツマサ

KITAYAMA, Mitsumasa

Japanese

正暦・長徳の疫癘と官符（ 下）

31神戸女子大学グローバル・ローカル研究会会則（名称）第１条	 本会は，神戸女子大学グローバル・ローカル研究会（The	Global-Local	Studies	Association	of	Kobe	Women’s	University）と称し，事務局を神戸女子大学文学部国際教養学科共同利用室に置く．（目的）第２条　本会は国際教養分野の研究と教育を促進し，その成果を広く公開して研究・教育の向上を図り，併せて会員相互および内外諸学会との交流を図ることを目的とする．（事業）第３条　本会は第２条の目的を達成するために次の事業を行う．	 １．研究発表会，講演会等の開催	 ２．機関誌『グローバル・ローカル研究』（The	Global-Local	Studies）の発行	 ３．その他必要と認められる事業（会員）第４条	 本会の会員は次の通りとする．１．正会員　　本学文学部国際教養学科専任教員および本学文学部国際教養学科学生，研究生および卒業生．２．賛助会員　本学文学部国際教養学科の元専任教員．その他本会が特に認めた者．（役員）第５条	 本会に次の役員を置く．代　　表　　１名評 議 員　　本学文学部国際教養学科に所属する全専任教員運営委員　　若干名会　　計　　１名監　　事　　１名編集委員　　若干名１．代表は本会を代表し，会務を統轄する．代表の選出は評議員の互選による．２．評議員会は本会に関する重要事項を審議し決定する．３．	運営委員は代表および本学文学部国際教養学科に所属する専任教員若干名と学生若干名がこれにあたり，運営委員会を組織する．運営委員会は，本会の事業の実施運営にあたる．運営委員会は年1回評議員会にて事業報告を行う．４．	会計は運営委員のうち専任教員1名がこれにあたり，本会の財務を執行し，年1回評議員会にて監査を受けるものとする．５．編集委員会は機関紙の編集を行う．６．運営委員，会計，監事，編集委員は代表が任命し，評議員会の承認を得るものとする．（役員の任期）第６条	 役員の任期は1年とする．ただし，再任を妨げない．附則　この会則は，平成19年4月1日から施行する．　この会則は，平成30年4月1日から施行する．

GLSA Rules

33【執筆者紹介】（掲載順，敬称略）Jason	Query	 	ウェスタン・ワシントン大学経済学部准教授・経済学博士	(Ph.	D.)	 フルブライト招聘講師莊　千慧	(Chienhui	CHUANG)	 国際教養学科准教授（比較文化論）野口　和美	 国際教養学科教授（政治学）【英文校閲】Elisabeth	Ann	Williams	 国際教養学科講師（ジェンダー論，バイリンガル教育）

List of Authors

Lists of Graduation Thesis 2024-Dietician Training Course

－ 40 －■大淵ゼミ女子大生の余暇活動と幸福感に関する質的研究―支持対象者との年齢差に注目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 伊東　陽里20代女性の美意識と美容行動に関する質的研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 伊藤　愛可ボーカロイドプロデューサーが描く青年期―傘村トータ氏の作品に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 永座　由麻女子大生における服装・外見・体型に関する計量研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 小林　　友若年女性の余暇活動に関する質的研究―「遠征」経験に注目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 澤田　実久Z世代女性のカプセルトイ消費行動に関する質的研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 吉田扶美伽ディズニープリンセスにみるリーダーシップ―ポカホンタス・モアナ・ラーヤの使命に注目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 渡邉　陽世観光集客及び伝統工芸・文化の継承啓発におけるモバイルゲームの影響─「刀剣乱舞」と「文豪とアルケミスト」を事例に─ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 山下　真央■大森ゼミ須磨寺における建物の色彩分析 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 井本　歩花音楽が集中力に与える影響についての研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 数見　柚菜ハンドロールが拘縮手に与える効果 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 金光　音和絵本から分かる喜怒哀楽と色の関係 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 小松　梨鼓水洗いによるバラの残留農薬除去効果の調査及び最適な洗浄方法の調査と検討 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 坂本　秋穂運動中の手のひら冷却がその後の持久的運動パフォーマンスに与える影響について ⋯⋯⋯⋯⋯ 平田　雪乃バラの芳香蒸留水による唾液中エストロゲン上昇効果の研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 舩曳みのり消費者の購買意欲を高める紙媒体の広告デザインとは ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 星川あいなバラの芳香蒸留水の香気成分分析 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 依田みなみバラ乾燥物の機能性成分研究―オーガニックファイトケミカルフードの可能性― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 小谷かのん■貝増ゼミフードロス対策がこども食堂に与えるインパクト～フードバンク・フードドライブとこども食堂運営に対する意識との関係～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 穐本　京佳ペット福祉の向上に向けて ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 井上　　瞳推し活と幸福度の関係 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 小嶋菜々帆推し活と片付けの関係性とその心理的な影響に関する考察 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 玉津　小椿マイボトルの利用促進に向けた取り組み～マイボトル用の粉末の実証実験～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 新居　　心マイボトル用フレーバーの利用促進に向けたナッジ効果 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 古谷　唯有令和６年度家政学部　卒業論文家政学科－ 41－中学生の食生活が与える影響について～女子大生の中学生の頃と現在の食生活の比較を事例として～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 前田　愛海女子大生のアルコールに対する意識について ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 松岡　理奈食品ロス対策～てまえどりの効果について～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 河田　茉優推し活とファッションの関係性について ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 山下　舞香■梶木ゼミ夏の炎天下における子どもへの暑さの影響～神戸市中央区における暑さ指数を用いた屋外環境の観測結果～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 石井　　葵地域に密着したミニシアターの特徴と若者のミニシアターに対する意識～神戸市の名画座「パルシネマ」を一例に～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 井上　実桜使い続けることができる子ども用ローチェアの提案～親子向けカホンワークショップの取り組みから～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 入江　夏水六甲山の間伐材の有効活用に関する研究～産官学協働による親子向けカホンづくりワークショップの実践～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 臼井　鈴夏リスクをいかした木工遊びワークショップのあり方～神戸市立森林植物園における実践より～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 織田　真緒公共図書館におけるイベント内容に関する研究～大阪府内8都市を事例として～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 笹川　彩佳愛称ゼッケン着用によるコミュニケーションの変化が子どもの外遊びに及ぼす影響～神戸市立森林植物園・ぼうけんの丘における実践より～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 田中　小葵アロマグッズの使用実態と香り・インテリアへの関心度に関する研究  ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 廣中　　望■ガンガゼミ地方美術館が地域に及ぼす効果について ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 入江　玲菜地方創生における政策と地域経済への影響 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 堅田　乙葉外食・中食の普及と家庭の食卓 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 岸田　芽依電気ガス併用住宅とオール電化住宅の予算シミュレーション ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 北村由美子高等学校家庭における金融経済教育の現状と課題 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 河野　笑佳特殊詐欺被害とその特徴 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 齋藤ほの香電子書籍の普及における要因 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 定時　楓奈公営競技と現代社会 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 白井　歌乃日韓の学校外活動費の増加と家計の関係 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 寺道　天七■十一ゼミリカちゃん人形にみる現代の文化 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 相見　円花明治以降から現代における学生服の変遷 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 杦原　陽南日本女性における和装から洋装への変化 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 宗野　来未雛人形の衣装の変遷と十二単の色目について ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 田中丸穂香クラシックバレエの衣装とその背景について ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 中野　未来持続可能な未来を実現するためのファッションを中心として ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 細川　　藍昨今のファッションマーケティングにおける現状と展望 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 三宅　花音変化するアパレル産業から与えられる生活への影響 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 柳瀬　梨花－ 42－さまざまな挙式におけるスタイルの変遷と特徴 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 山中みゅう■砂本ゼミ複合型書店から見る新たな書店の可能性について ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 浅原心乃香住宅における食空間の効果的な演出方法とその作用 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 板倉　菜月リノベーションカフェの構成要素と有効性 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 木下　結梨日本のバレエ市場拡大のためのバレエ団運営における劇場の役割に関する研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 甲田　日向大学生のライフスタイルに合わせたこたつの改善点 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 中島　唯花倉俣史朗からみる家具とアートの境界線 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 新谷　菜子モザイクタイルが住空間と人に与える印象と選択のポイントについて ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 西川　莉央ポートタワーと周辺地域の関連性 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 西村　萌愛今後の美術館におけるイマーシブ空間の必要性 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 福田　真子純喫茶の現状と女子大生の純喫茶に対する価値評価 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 松本　葉月■田中ゼミウォーターフロントの夜間景観に関する研究―ランドマークまでの距離および色彩に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 大槻　奏穂神戸市における防災福祉コミュニティの現状に関する調査―広報誌「ふれあい北山」を対象に― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 立花　叶芽美術館における内外空間の変遷に関する研究―建築雑誌に記載された設計者の言説に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 鯰田　未来住宅におけるリビング空間の変遷に関する研究―住宅雑誌に記載された設計者の言説に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 琵琶あずみ大学キャンパスの水まわり空間について―大学生の水まわり空間の利用実態と印象評価― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 福島瑠里子大学におけるキャンパス空間の評価に関する研究―「らしさ」の意識に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 藤岡めぐみ公共図書館における人が集まる空間に関する研究―図書館内での学習・飲食に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 堀尾　芽衣神戸市街地における散歩道の活用に関する研究―女子大学生の散歩行動に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 松坂　萌花市街地景観における街路樹の効果に関する研究―緑の構成と量が歩行者に与える影響に着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 山崎　麻衣生産者と消費者をつなぐ空間に関する研究―屋外型マーケットにおける仮設店舗の店構えに着目して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 濱田　実優■中西ゼミ和の文化を広めるための和風パーティードレス制作～廃棄される婚礼衣装のアップサイクル案～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 天野　夏陽古着ジーンズのアップサイクル―韓国ファッショントレンドのセットアップの制作― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 大久保あずみ－ 43－訪問着をリメイクして作る和風ロリータファッションの提案～伝統衣装の新たな価値の創造～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 黒川　栞奈徳島の伝統と歴史を伝えるディアンドルの制作～鳴門市ドイツ館での着用体験～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 齋賀　玲那浴衣を用いたコンバーチブルデザインの衣服制作～浴衣の着用機会を増やすために～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 崎山　果穂着物リメイクでつくるワンピースの創作～日本・中国・ドイツの伝統衣装を織り交ぜた一着～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 高橋　寧奈日本の伝統技術を伝えるデニムの着物風ユニフォームの制作―須磨離宮公園の和室で古民家カフェ開催を想定して― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 高橋　萌愛車椅子利用者のコスプレ衣装の制作―すべての人に等しくコスプレを楽しめるように― ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 豊郷　　杏近未来ファッションと共存する伝統～着物帯を用いたY3Kデザインの探求～ ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 宮垣　佳奈■山根ゼミセルロース/グルコマンナン複合体ペーストのスイーツ展開 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 井寄　愛華再生セルロース繊維キュプラに対する樹脂加工剤の配合比 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 片山　結麻樹脂加工によるキュプラの湿潤強度向上と伸度低下抑制の研究 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 加藤　綾華樹脂加工剤の配合比による再生セルロース繊維キュプラの強度低下の抑制 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 岸本ひなたセルロース/グルコマンナン複合体を使ったカロリーオフスイーツの展開  ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 坂本　美咲セルロース系高吸水性ポリマーの検討 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 西川　遥香水溶性セルロースの架橋処理による高吸水性セルロース誘導体の創生 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 畑井　芽唯再生セルロース繊維の強伸度に及ぼす樹脂加工 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 浜松　　凜セルロース誘導体からなる超吸水素材の検討 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 古河　　舞

Lists of Graduation Thesis 2024-Department of Home Economics

－ 44 －神戸女子大学家政学部紀要投稿規程 〔2019年９月12日改正〕Ⅰ　総　　　則１．紀要投稿者は神戸女子大学の常勤及び非常勤の教職員（退職者を含む）並びに本学の大学院生に限る。但し、本学教職員以外でも本学教職員との連名であれば投稿を認める。２．論文の掲載は神戸女子大学家政学部紀要委員会（以下、紀要委員会）で決定する。投稿論文は紀要委員会でレフリーを依頼し、審査する。３．論文の種類は総説、原著、ノート、リポートの４種類とする。１）総説：ある主題に関し、研究・調査論文を総括、解説したものとする。２）原著：独創的な研究で、それ自身独立して価値のある結論あるいは事実を含むものとする。３）ノート：例えば、限られた部分の発見や新しい実験方法など、原著としてまとまらないものであっても報告する価値のあるものとする。４）リポート：研究・調査上の成果で、記録にとどめる価値のあるものとする。４．総説は原則として紀要委員会が依頼するものとする。但し、学外の研究者等へ依頼した場合には、神戸女子大学教職員との連名ではなく、単名でも構わない。５．総説以外の原著、ノート、リポートの種類については、投稿者が指定するものとする。なお、紀要委員会と投稿者との協議により論文の種類を変更することがある。６．投稿論文は日本文（以下、和文）又は英文とする。７．倫理的配慮人及び動物が対象である研究には倫理的な配慮を行い、その旨を本文中に明記する。８．利益相反投稿論文では、他者との利益関係の有無を「利益相反」の欄を設けて記載する。利益相反状態が存在しない場合には、「本研究における利益相反は存在しない」などの文言を記載する。９．論文１編の長さ１）総説、原著、リポート：図表を含め刷り上り10頁程度を原則とする。２）ノート：図表を含め刷り上り５頁以内を原則とする。10．投稿論文は、CD、USBメモリ等に保存し、プリントアウトした原稿１部と共に各学科の紀要委員会委員へ提出する。論文の表紙には、和文原稿では、和文及び英文で表題、著者名、所属機関名、(所属研究室名）を記入する。また、論文の種類の指定、原稿枚数（本文、図、表などの各枚数）及び校正送付先を和文で明記する。英文原稿の表紙では、上述と同様のことを英文のみで記載する。但し、論文の種類の指定、原稿枚数及び校正送付先は和文でも構わない。表紙は複数枚でも差し支えない。11．論文投稿予定者は、原則として論文の仮題を８月末日までに各学科の紀要委員会委員へ届け出る。最終の投稿締め切りは11月末日とする。12．紀要は原則として年１回、３月に神戸女子大学のウェブサイトを利用して発行する。13．投稿された論文は紀要に掲載される時点で、著者は下記の２点に同意したものとみなす。１）論文の著作権は神戸女子大学家政学部に帰属する。但し、当該論文を学術教育目的で著者本人が利用する場合は、神戸女子大学家政学部（紀要委員会）の許諾を必要としない。２）紀要に掲載された論文は神戸女子大学・神戸女子短期大学学術機関リポジトリで公開される。－ 45 －Ⅱ．執筆要領１．A４版用紙に横書きとする。手書きは受け付けない。和文原稿では明朝体で43字×30行、英文原稿ではTimes New Romanで70～80字×30行とし、上下左右のマージンは25mmとする。２．表紙から、ページ番号を下辺中央に、行番号を左側に印字する。３．論文の構成１）原則として、表紙、要約（和文では400字程度，英文では200語程度)、キーワード（６語以内)、緒言、方法、結果、考察、文献に項目分けすることが望ましい。必要に応じて結論、謝辞を付しても構わない。それぞれの見出しは適宜変えてもよい。総説については自由な構成で構わない。２）和文の原著とノートでは、必要に応じて英文の要約とキーワードを文献の後に記載してもよい。４．図表は、表の場合には上に、図の場合には下に表題を付け、説明文はすべて図表の下に記載する。図表の記載は、A４版用紙の１ページに１つの図又は表とする。表題及び説明文は英文でも構わない。５．論文中の引用文献番号は、片カッコをつけて右肩に小さく書く。文献は引用番号順に下記の例のごとく列記する。（雑誌の例）（和文）　 橋本衣代、鷲尾悦子、前畑奈津子、小嶋豊：大麦澱粉粒の加熱崩壊状態の測定方法、家政誌、28、1045-1050（1968）（英文）　 Vachan, C. and Sanoien, L.: Circadian variation in intestinal protein content in rat fed ad libitum, J. Am. Coll. Nutr., 8, 25-34（2003）（単行本の例）（和文）　 弓狩康三、鳥居邦夫：味の栄養学「栄養生態学―世界の食と栄養」（小石秀夫、鈴木継美編)、64-90 （1984)、恒和出版、東京（英文）　 Naim, M. and Kare, M.R.: Taste stimuli and pancreatic functions. In “The Chemical Senses and Nutrition”(Kare, M.R and O.Maller, eds.), 145-163（1975), Academic Press, London６．インターネットのサイトは、他に適切な資料が得られない場合には文献として使用してもよい。この際、サイト名等とアドレスを記載すると共に、最終アクセス年月日も付記すること。付　記この規程の改廃は教授会の議により行う。改　正（本規程は1990年11月20日発行の神戸女子大学紀要家政学部篇24巻に初出）2011年11月10日改正2014年２月６日改正2016年10月13日改正2018年６月14日改正2019年９月12日改正

Submission Guidelines

アナダ, キョウスケ

穴田, 恭輔

ANADA, Kyosuke

教員採用試験の専門科目「小学校全科」における算数分野の傾向と対策

内 正子

菅野 由美子

二星 淳吾

橋本 涼加

Masako Uchi

Yumiko　Kanno

Jungo Niboshi

Ryoka Hashimoto

— —Ⅰ．緒言　慢性疾患の子どもと家族に対して小児科クリニックの看護師が活用する地域生活志向型ケアプログラムの効果Eff ectiveness of a Life-Oriented Care Program Implemented by Pediatric Clinic Nurses for Chronically Ill Children and Their Families 内 正子１），菅野 由美子１），二星 淳吾２），橋本 涼加１）抄　録キーワード：Key words ： ◆原著論文'— —Ⅱ．研究目的Ⅲ．研究方法1．研究デザイン2．研究対象者3．プログラムの開発— —表１．クリニックの看護師が学習する LOCPの項目と学習目標— —4 ．データ収集方法5．分析方法6．倫理的配慮Ⅳ．結果1．研究対象者の属性2． LOCP 介入前後による慢性疾患をもつ子どもの家族の認識— —表２．LOCP介入前後による家族自身の子どものセルフケアに関する家族の認識の変化　ｎ＝ 17Zp p— —表３．LOCP介入前後による子ども自身のセルフケアに関する家族の認識の変化　ｎ＝ 16Zp表４．LOCP介入前後によるクリニック受診時の子どもに関する家族の認識の変化　ｎ＝ 16Zp— —3 ． LOCP を学習して日々のケアに活用した小児科クリニック看護師の振り返り表5．LOCP介入前後によるクリニックの看護師への相談に関する家族の認識の変化　ｎ＝ 17Z— —— —Ⅴ．考察1．地域生活志向型ケアプログラムの有効性2． 慢性疾患をもつ子どもと家族への小児科クリニックにおける看護ケア— —3 ．小児科クリニックでの看護への示唆— —Ⅵ．本研究の限界と今後の課題Ⅶ．結論謝辞文献遠藤麻子，下野純平，濱中喜代（2024）．在宅療養生活を継続している学童期の医療的ケア児と家族に対する訪問看護師の支援の現状とその課題，日本小児看護学会誌，33，132-140．藤沼小智子，小島ひで子（2021）．予防接種を受ける乳幼児の苦痛や苦痛緩和に対する親の認識と行動，小児保健研究，80（5），610-618．藤澤盛樹，仁尾かおり，原口昌宏（2020）．先天性心疾患患児の親が考える「子どもが前向きに考え行動するために親としてできること」，小児保健研究，49（5），494-501．林奈津子，楢木野裕美（2020）．子どものセルフケア獲得に向けた気管支喘息をもつ幼児の親へのケア，日本小児看護学会誌，29，9-16．金井一薫（2013）．我が国における“コミュニティ・ナース”養成の必要性と可能性についての提言，東京有明医療大学雑誌，5，47-55.厚生労働省（2020）．令和 2（2020）年医療施設（静態・動態）調査（確定数）・病院報告の概況，　https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/20/index.html（検索日 2024.10.5）宮島環（2015）．開業小児科における食物アレルギーをもつ子どもと家族・地域への支援，小児看護，38（1），57-63.森山雄三，二宮球美（2021）．NICUから中間施設を経て退院を目指す重症心身障がい児の在宅ケアへの移行支援のプロセス，日本小児看護学会誌，30，35-42．大日方るり子，野中淳子，米山雅子（2022）．小児クリニックを受診する子どもへの看護師のかかわりの特性，日本小児看護学会誌，31，109-117．齊藤千晶（2009）．学童・思春期のアトピー性皮膚炎をもつ子どものセルフケア行動の意味づけと養育者の関わり，千葉看護学会会誌，15（1），1-8．志澤美保（2020）．地域包括ケア時代の切れ目のない母子支援，京都府立医科大学雑誌，129（6），387-393．多田羅浩三（2008）．イギリスにおける地域包括ケア体制の地平，海外社会保障研究，162，16-28.泊祐子，岡田摩理，遠渡絹代，市川百香里，部谷知佐恵，濵田裕子，叶谷由佳，赤羽根章子（2021）．小児専門訪問看護ステーションにおける医療依存度の高い重症心身障がい児ケアの専門的役割と機能，日本看護研究学会雑誌，44（4），647-656．内正子，菅野由美子，丸山有希，二星淳吾（2022）．慢性疾患を— —もつ小児と家族への小児クリニックの看護師が実施するケアプログラム内容の検討 :文献検討から，日本小児看護学会学術集会講演集 32回，160．内海加奈子（2011）．慢性腎不全をもつ思春期患者のセルフケアと親のかかわり－思春期患者が認識する親のかかわりとセルフケアとの関連に注目して－，千葉看護学会会誌，17（1），25-33．— —Effectiveness of a Life-Oriented Care Program Implemented by Pediatric Clinic Nurses for Chronically Ill Children and Their Families'' ''Key words ： 

Effectiveness of a Life-Oriented Care Program Implemented by Pediatric Clinic Nurses for Chronically Ill Children and Their Families

ガンガ, 伸子

ガンガ, ノブコ

NGANGA, Nobuko

－1－ガンガ　伸子神戸女子大学家政学部紀要，58，1-4，2025包絡分析法による高齢無職世帯の効率性分析ガンガ　伸子神戸女子大学家政学部Efficiency Analysis of Elderly Unemployed Householdsby Data Envelopment AnalysisNobuko NGANGAFaculty of Home Economics, Kobe Women’s University1．　緒　言わが国の高齢化率（総人口に占める65歳以上人口の比率）は2010年に23.0％となり「超高齢社会」に突入した。その後も高齢化は進行し、2024年現在、高齢化率は29.3％に達している。国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口（令和５年推計）」によると、2039年に33.7％、2070年には38.7％になると推計されている。急速な高齢化の進行の背景には、長寿化があり、100歳を超えるセンテナリアン（百寿者）も急増している1。人生100年時代を迎えた現在、長期化する高齢期の生活資金確保と効率的な家計管理が求められる。総務省統計局「家計調査」によると、現役引退後の高齢者世帯の実収入の約9割は公的年金などの社会保障給付で、消費支出が可処分所得を上回る赤字家計となっている2。年によって赤字額は変動するものの、高齢期には、金融資産の取り崩しによって赤字を補填するという生活になる。このように高齢期の消費生活は、主として公的年金と金融資産の取り崩しによって支えられることになるが、その他、子供との同居や資産の保有状況などによっても消費生活の水準や内容に違いが生じるものと思われる。無職になる高齢期の生活において、基礎的消費が満たされるだけでなく、好きに過ごせる自由時間を旅行や趣味にあてるなど、豊かな消費生活を営めるかどうかが重要な意味をもつ。そこで、本研究では無職の高齢期の消費生活を豊かなものにするために、夫婦のみか子供と同居しているか、あるいは単身などの世帯によって、所得、年金、金融資産、住宅・1　厚生労働省の発表によると、2024年 9月 1日時点で、全国の100歳以上の高齢者が過去最多の9万 5119人となった。2　総務省統計局「家計調査」（2023 年）によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の実収入の 89.3％が社会保障給付である。また、1か月平均で37,916 円の不足額が生じていた。土地の保有状況が、どのように高齢期の消費生活に効率的に働くかを総合的に評価するために、包絡分析法（Data Envelopment Analysis :DEA）を用いて検証していくこととする。DEAは、経営体の効率性を評価するもので、Charnes , Cooper，Rhodes によって開発されたが1）、その後、公共事業、エネルギー、環境、医療、教育など広範囲で応用されてきた2）～6）。複数項目での総合評価ができ、しかも非効率と評価された場合には改善の方向性も示すことができる。これまで、DEAは多様な事業体の経営の効率性評価に用いられてきたが、家計などの非営利組織に対しても適用できる7）ことから、高齢無職世帯への適用を試みることとする。　2.　DEAの適用（1）Charnes-Cooper-Rhodesモデル（CCRモデル）DEAは、事業体などの意思決定主体 Decision Making Unit（DMU）の効率性を相対的に評価する手法であるが、できるだけ少ない入力（投入）でできるだけ多くの出力（産出）が得られるほど効率的と考える。その比（比率尺度）、つまり出力（産出）/入力（投入）の値が大きいほど効率的といえる。そのため、規模が小さく、入出力の値が小さくても比率で考えれば効率的なDMUを見つけることが可能になる。また、回帰分析では扱えない複数の出力に対しても分析できる。少ない入力で大きな出力を実現する事業体が効率的であると言っても、入力・出力が複数ある場合は、それらをど－2－包絡分析法による高齢無職世帯の効率性分析のように選択するかが問題になる。DEAでは、複数の入力と出力を、それぞれ仮想的入力と仮想的出力にまとめて、それぞれの効率値を求めることで、相対的な総合判断が可能になる。本 研究では、DEAの基 本モデルであるCha rne s -Cooper-Rhodesモデル（CCRモデル）8）9）を適用している。CCRモデルは、規模に関して収穫一定の仮定を置いている。（1）式に示すとおり、DMUの数をnとし、m個の入力Xとs個の出力Yがあるとする。Xは（m×n）型、Yは（s×n）型の行列である。（1）複数ある入力と出力をそれぞれ１つの仮想的入力と仮想的出力に換算するために、ウェイトづけされた入力の和を仮想的入力、出力の和を仮想的出力とみなす。（2）式に示すように、入力につけるウェイトをvi（i=1,⋯,m）とし、出力につけるウェイトをur（r=1,⋯,s）とする。どのようにウェイトを設定するかが問題となるが、DMUごとにその効率が最大になるように、ウェイトが入出力項目につけられる。  （2）（3）式の制約条件では、各DMUの効率値が1以下となるという制約が課されている。対象とするDMUを代表的に記号oとし、DMUoと示す。記号oは1,2,・・・,nのいずれかを指すものとする。このような制約条件のもとで、任意のDMUoの効率値θが最大になるようにウェイトvmとusが決定される。これは、（3）に示す分数計画問題を解くことによって求めることができる。目的関数：　　　　max  制約条件：　　　　　 （3）この制約条件は、ウェイトvi、urによる仮想的入力と仮想的出力の比をすべてのDMUについて1以下におさえるという意味である。その制約条件下で、当該のDMUの効率値θを最大にするようにvi、urを決定する。したがって、最適なθの値は高くても1である。以上の分数計画問題は、次の（4）に示す線形計画問題に変形することができる。目的関数：制約条件： （4）なお、DEAには入力値の改善に着目した入力志向と出力値の改善に着目した出力指向の2種類の考え方が存在するが、今回はCCRの出力値の改善に着目した出力志向モデルを採用した。（2）資料とデータ分析に用いた資料は、総務省統計局「全国家計構造調査」2019年の高齢者世帯の家計収支および家計資産・負債に関する結果である。ここでの高齢者世帯とは、65歳以上の無職の世帯員がいる世帯のことである。対象とした事業体（DMU）はn=4 で、高齢者夫婦のみの世帯、高齢者夫婦と未婚の子供の世帯、高齢者夫婦と子供夫婦世帯、高齢単身世帯である。本研究で適用したDEAの構造は、4入力2出力（m=4, s=2）とした。高齢無職世帯においては、所得や資産をもとに、できるだけ消費生活を豊かにするにはという考えからである。入力項目は、等価可処分所得、公的年金給付、純金融資産（金融資産－負債）、および住宅・土地とした。出力項目は、等価基礎的支出と等価選択的支出である。消費支出総額ではなく基礎的支出と選択的支出に分けて出力項目として扱った。基礎的支出は所得の大小にかかわらず必要な支出であり、それに対し選択的支出はぜいたく的な支出であるが、無職の高齢者世帯にとって、現役時代よりも増えた自由時間を趣味や旅行等にあて、ゆとりのある生活を送るとなるとある程度の選択的支出が必要とするからである。基礎的支出と選択的支出は、総務省統計局「家計調査」－3－ガンガ　伸子2019年（二人以上の世帯）の支出弾力性をもとに、1.0未満の場合は基礎的支出、1.0以上の場合は選択的支出に区分した。具体的内容は、以下に示すとおりである。基礎的支出： 外食を除く食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、保健医療選択的支出： 外食、被服及び履物、交通・通信、教育、教養娯楽、その他の消費支出本分析で用いるデータは、表１にまとめている。高齢者夫婦のみ世帯と高齢単身世帯においては、公的年金給付が世帯所得のほとんどを占めていることがわかる。また、DMU間で世帯人員が1人から4人と差があるため、可処分所得、基礎的支出および選択的支出に関しては、規模の経済を考慮し世帯人員数の平方根で除した金額を用いている。表１　高齢者世帯の家計状況高齢者夫婦のみの世帯高齢者夫婦と未婚の子供の世帯高齢者夫婦と子供夫婦の世帯高齢単身世帯可処分所得（円/月） 233,411 315,870 517,357 136,674公的年金給付（円/月） 236,090 232,388 238,524 133,211純金融資産（貯蓄－負債）（千円）18,539 18,540 13,885 13,522住宅・宅地（千円） 25,835 28,617 22,672 21,884基礎的支出（円/月） 124,630 145,321 152,311 75,024選択的支出（円/月） 112,430 113,949 121,678 66,463注1）総務省統計局「全国家計構造調査」2019年より作成した。　2）いずれの世帯も、65歳以上の無職の世帯員がいる。　3） 「高齢者夫婦」とは、65歳以上の男と60歳以上の女による夫婦である。DEAの計算には、DEA-Solver-Pro Version 15.0（サイテック・ジャパン）を使用した。　3.　DEA分析結果と考察DEAの分析結果は、表2に示すとおりである。最も効率的なDMUは効率値1の高齢者夫婦のみの世帯と高齢単身世帯であった。次いで効率的なDMUは高齢者夫婦と子供夫婦世帯であり、効率値は0.989で、参照集合（見本とすべきDMU）は高齢単身世帯であった。このDMUの中で最も効率的でないのが高齢者夫婦と未婚の子供の世帯で効率値は0.838で参照集合は高齢単身世帯であった。表2　DEA分析結果Rank DMU 効率値 参照集合1 高齢者夫婦のみの世帯 1 高齢者夫婦のみの世帯（1.000）1 高齢単身世帯 1 高齢単身世帯（1.000）3 高齢者夫婦と子供夫婦の世帯 0.989 高齢単身世帯（1.027）4 高齢者夫婦と未婚の子供の世帯 0.838 高齢単身世帯（1.298）次に、表3に効率的な高齢者世帯の仮想的入出力値を示す。これにより、最も効率的な高齢者世帯において、どの入出力項目の貢献が大きかったかを把握することができる。高齢者夫婦のみの世帯では、等価選択的支出が評価されたことがわかる。その他、等価可処分所得と住宅・土地の大きさによる。高齢単身世帯では、等価選択的支出と公的年金給付が評価されていた。所得や資産を入力とし基礎的支出と選択的支出を構造とするDEA分析の結果から、最も効率的なのは高齢者夫婦のみの世帯と高齢単身世帯であり、子供夫婦や未婚の子供のいる高齢者世帯は効率的ではないということが示された。住まいを所有しており公的年金が十分にあることが、ぜいたく的なものが多く含まれる選択的支出を大きくすることが可能になり効率的と評価されたものと思われる。一方で、子供のいる世帯では、子供の所得もあり世帯全体の可処分所得は大きくなるものの必需的な基礎的支出も多くなり、その結果、選択的支出を抑えざるを得ないことが効率性に影表3　効率的な高齢者世帯の仮想的入出力値Rank DMU仮想的入力 仮想的出力等価可処分所得 公的年金給付 純金融資産 住宅・宅地 等価基礎的支出 等価選択的支出1 高齢者夫婦のみの世帯 0.583 0 0 0.417 0 1 1 高齢単身世帯 0 1 0 0 0 1 － 4 －包絡分析法による高齢無職世帯の効率性分析響しているものと考えられる。　4.　まとめ無職になる高齢期の消費生活を豊かなものにするためには、単に基礎的消費が満たされるだけでなく、現役時代よりも増えた自由時間を旅行や趣味にあてるために十分な選択的支出ができることが重要な意味をもつ。そこで、本研究では夫婦のみか子供と同居しているか、あるいは単身などの世帯によって、所得、年金、金融資産、住宅・土地の保有状況が、どのように高齢期の消費生活に効率的に働くかを総合的に評価するために、DEAを適用した。所得や資産を入力とし基礎的支出と選択的支出を出力とするDEAの構造について、出力志向CCRモデルを適用した分析結果から、最も効率的なのは高齢者夫婦のみの世帯と高齢単身世帯であり、子供夫婦や未婚の子供のいる高齢者世帯は非効率的であることが示された。住まいを所有しており公的年金が十分にあることで、ぜいたく的な選択的支出を大きくすることが可能になり効率的と評価されたものと思われる。一方で、子供のいる世帯では、子供の所得もあり世帯全体の可処分所得は大きくなるものの、選択的支出を多く支出できないことで効率的ではないという結果になったものと考えられた。利益相反本研究における利益相反は存在しない。引用文献1）	Charnes,	A.,	Cooper,	W.	W.	and	Rhodes	E.:	Measuring	the	efficiency	of	decision	making	units,	European	Journal	of	Operational	Research.,	2,	429-444（1978）2）	金蔵武史,	青木真吾,	辻洋：データ包絡法を用いた家庭内エネルギー消費評価の試み、電気学会論文誌C（電子・情報・システム部門誌）、125、1530-1536（2005）3）	西守克己、桜木一貴：データ包絡分析法による日本の電力事業体における環境効率性分析、日本知能情報ファジィ学会・ファジィシステムシンポジウム講演論文集、27、884-885（2011）4）	平井健二、小池淳司、喜多秀行：DEA手法による公営企業の運営効率性評価	‐公営バス事業を事例とした評価‐、土木計画学研究・論文集、26、133-140（2009）5）	丸山幸宏、濱口由子：第3章　保健医療政策におけるDEAの活用「経営効率性の測定の基礎」（刀根薫編）、107-137（2022）、日本評論社、東京6）	新村秀一：経営効率性による企業と大学の評価法（1）−DEA普及のための方策1−成蹊大学経済学部論集、43（1）,	 51-82（2012）7）	ガンガ伸子：包絡分析法によるライフステージ別にみた家計の経営効率性、長崎大学教育学部紀要、2、15-20（2016）8）	Cook,	W.	D.	and	Zhu,	 J.（森田浩訳）：2.6入力指向包絡モデル「データ包絡分析法DEA」、34-36（2014）、静岡学術出版、静岡9）	利根薫、第2章　包絡分析法の基本：「経営効率性の測定と改善−包絡分析法DEAによる−」、15-30（1993）、日科技連、東京

Efficiency Analysis of Elderly Unemployed Households by Data Envelopment Analysis

野口, 和美

ノグチ, カズミ

NOGUCHI, Kazumi

19Global-Local Studies　第18号（2025年３月）19－21はじめに　筆者は，英国の民間団体の研究調査に向けて，2024 年 7 月 29 日より 8 月 6 日まで，英国ロンドンのウェルコム財団及びケント大学フィランスロピー・アーカイブ・センターにて初期調査を行った．現在まで，米国の民間財団について主に研究調査を行ってきたが，今回は，英国の民間財団について現地調査を開始しようと思い，初めて渡英し現地調査を行った．　ロンドンに到着当日の午後にケント大学アーカイブズ・センターに赴き，アーキビストから同センターで保管を依頼された民間財団の文書保管状況などについて説明を受けるとともに，英国の民間財団のアーカイブ・センターの公文書所蔵状況についても説明していただいた．ウェルコム財団について　当財団は，1936 年に Sir Henry Welcome の死後に設立された．主に，医学に関する歴史及び精神衛生面の健康について重点をおいて支援を行っている．Candid の財団ディレクトリによると，同財団は，2015 年から 2021 年の間の支援実績は，1871 件，420 団体，合計で $2,899,918,322 となっている．支援分野順位にならべると保健，科学，教育，社会科学，国際関係，地域と経済開発，情報，環境，人権等となっている．ウェルコム財団支援分野及び支援額　〈2015 年から 2021 年〉Recipient Subject Amount Recipient Count Grant CountAgriculture, fishing and forestry $14,811,305 11 12Arts and culture $21,151,762 48 67Community and economic development $97,722,227 24 29Education $416,141,089 109 485Environment $42,474,364 44 53Health $1,624,275,420 257 1104Human rights $22,745,402 26 39Human services $25,585,786 23 33Information and Communications $57,758,857 66 101【報告】英国の民間財団に関する現地初期調査報告野　口　和　美野　口　和　美20Recipient Subject Amount Recipient Count Grant CountInternational relations $193,293,171 63 127Philanthropy $998,829 2 2Public affairs $5,875,307 21 25Public safety $16,982,169 11 11Religion $231,780 2 2Science $889,897,025 85 317Social sciences $253,424,147 54 170Sports and recreation $688,109 7 7Unknown or not classified $321,492 1 1出 典：Candid Foundation Center Database　https://fconline.foundationcenter.org/fdo-grantmaker-profile/?collection=grantmakers&activity=result&_new_search=1&from_search=1&key=WELL070　（アクセス日：2025年 2 月 1 日）Medway 郡アーカイブズ・センター調査　今回の英国での調査で一番印象に残っている場所は Medway 郡のアーカイブズ・センターである．当日のアポイントメントにも関わらずできる限りの史料を準備してくださったことに感謝したい．まず，感染症関連の新聞記事を集めていただいたが，1849 年の Chatham 及び Rochester のコレラの発生，1912 年の Medway 郡 Strode 地区での腸チフスの蔓延及び 1918 年のスペイン風邪発生当時の新聞記事や雑誌記事の中で反ワクチンに関する記事など当時の市民の様々な考え方を確認することができた．更に，このアーカイブズ・センターは，新型コロナウイルス発生に関して，Pestilence to contagion: plague to COVID-19（疫病から伝染病へ：疫病から新型コロナウイルス感染症へ）と題して同郡の伝染病蔓延に関する歴史について公文書をまとめ，展示を行っていたことが印象的であった．同センターの規模はとても小規模ではあるが，社会的な課題に関するセミナーを歴史的な公文書を活用し市民向けに毎月開催しており，自治体の公文書センターとしての役割を果たしている．ケント大学アーカイブズ・センター　当センターは，2019 年に設立され，英国にある 19 か所のアーカイブズ・センターの一つである．英国のフィラスロピスト，民間財団及びフィランスロピスト間のネットワークに関する公文書を集めて保管することを目的としている．今回は，女性のフィランスロピスト Dame Stephani Shirley氏の支援活動について調査を開始することができた．自閉症スペクトラムへの支援活動を主に行い，大学等への寄付及び政府の自閉症支援プロジェクトにおいても支援を行っていた．膨大な公文書が紙媒体及びデジタル化されており，今後も新しい公文書の調査が継続できることを期待したい．英国の民間財団に関する現地初期調査報告21まとめ　今回の英国での調査はまさに初期段階であるため，調査先の組織の紹介に留まってしまったが，今後調査を継続し研究調査の成果発表につなげたい．また，ケント大学フィランスロピーセンター所長である Beth Breeze 教授及び同アーカイブズ・センターの Beth Astridge 氏に感謝申し上げる．そして，本学協定校のケント大学の国際部職員の方に同教授を紹介していただいたことに感謝申し上げる．

Preliminary Field Survey Report on Private Foundations in the United Kingdom

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