A Study on Cooperative Learning and Its Background Theory

教育現場における実践のもととなる学習理論のいわゆるパラダイム的転換が詠われて久しい。しかし，構成主義の学習が指導者のスキルに大きく依存せざるを得ない状態が恒常化していたように考える。そこで，社会構成主義的な位置づけから新たな主体的・対話的学習としての協同学習と，その成果を左右する多様性等について考察し，自己実現活動における教師や生徒グループの立ち位置を確認する。協同学習では生徒同士や教師との間におけるスキャホールディングが必要であり，その如何によって多様性の反映度合は変わることになる。このために協同学習には転位力のある対話による多声性教育観が必要となってくる。 指導者が教育現場での実践で，その理論背景を意識すること自体は必要条件ではない。しかし，本論によって協同学習の背景を考えてみることで，各教育現場における実践の幅がさらに広がることにつながっていくものと考える。departmental bulletin pape

横光利一「午前」の本文生成――新資料および初出訂正に伴う改稿過程の再検討

本稿は、横光利一の長篇小説「上海」の一部稿とされる「午前」について、著者が新たに発見した直筆原稿資料、および新たに判明した『大阪朝日新聞』の初出本文をもとに、その生成過程を中心に考察するものである。それぞれの本文の異同を確認し、また、直筆原稿における改稿がどのように反映されているかを検証した。『文學クオタリイ』の「午前」と、改造社版『上海』の三二章が、『大阪朝日新聞』の「午前」から派生したテクストであり、同じ場面を描いたものでありながら、一方は短篇小説、一方は長篇小説として、それぞれ異なる本文生成を辿っていることを明らかにする。その上で、本文の正統性という問題にも考察を行っている。This paper examines the revision process of "Gozen", a chapter of Yokomitsu Riichi's novel "Shanghai", on the basis of the newly discovered handwritten manuscript and the newly revealed original text in “Osaka Asahi Shimbun”. It investigates the differences and similarities among the four texts―the original text in “Osaka Asahi Shimbun”, the text of the handwritten manuscript, the text in “Bungaku Quarterly”, and the text of “Shanghai” published by Kaizosha in 1932. It clarifies that "Gozen" in “Bungaku Quarterly” and Chapter 32 of “Shanghai”（Kaizosha edition） were derived from "Gozen" in “Osaka Asahi Shimbun”, and they were written for the different purposes. It also examines the issue of the authority of the literary texts.departmental bulletin pape

Toward the q-deformation of the N=1 superconform alalgebra

It is known that the q-deformed Virasoro algebra ca nbe obtained from the free field representation of the quantum toroidal gl algebra. In this paper, we apply the same method to the quantum toroidal gl algebra and discover that the N=1 superconformal algebra arises from the degenerate limit of a certain generator. From the generators obtained in this paper,we expect to be able to construct a q-deformed version of the N=1 superconformal algebra.departmental bulletin pape

摂南国際研究第3号_編集後記

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摂南社会学第2号_奥付

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摂南法学第63号_裏表紙

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Practice report_Efforts to educate people with disabilities as a special lecture on liberal arts : Through a lecture “Positive behavior support

2024 年度に教養特別講義として初めて行った障害者等理解教育の取り組みの実践報告である。全15 回の講義を通して，「発達障害に対する考え方が変わった」「障害等について様々な知識が学べた」「（グループワークを通して）友達ができた」「自分自身もポジティブになった」などの感想を持った学生も多く，一定の効果が表れたと思われる。しかし，200 名以上の受講生はグループワークを中心に行動支援を考える本講座には多すぎる感もあった。受講できる学生を100 名程度に絞るなど，事前の環境整備を行って，さらに内容を充実させたい。departmental bulletin pape

Practice report_A practical report on 30 years of teaching experience as a technical high school teacher : Working on my own qualifications and experiencing the joy of teaching students

1993 年3 月大阪工業大学機械工学科を卒業し，同年4 月より神戸市立神戸工業高等学校　交通機械科で常勤講師として勤務。1994 年4 月兵庫県立武庫工業高等学校　原動機械科で教諭として7年間勤務。以降，兵庫県立尼崎工業高等学校で9 年間，兵庫県立兵庫工業高等学校で13 年間勤務。 工業高校教員30 年間の教職での指導（クラス担任・教科・実習・課題研究・学年主任・進路指導部長・機械工学科長）した経験の中で特に教科・実習・課題研究・学科長：主幹教諭の実践報告をする。また，学習指導要領（工業）に則した現場での指導についての実践報告をする。departmental bulletin pape

The Current Circumstances about Practicing Active Learning : Using Survey Data Targeting University Faculty

本稿では，教員におけるアクティブ・ラーニング（AL）を具体的に実践していく際の促進／阻害要因となっているものは何か，という点が検討される。昨今，AL に対する注目が高まっており，AL の重要性を指摘する研究や，その効果を確認する研究も多くなされてきている。他方でそれを実践する教員の側に注目した研究はそれほど多くなされてはいない。特に具体的な実践程度に注目した検討はほとんど行われていないと言える。本稿では教員を対象とした計量調査データを用いて，先行研究で得られている知見をふまえつつ，どういった要因がAL の実践に関わっているのかについて探っていく。 　分析を通して明らかになった点は次のようなものである。まずAL 手法について，その実践程度をもとにした5 分類が得られ，その有効性がある程度確認された。次に，5 分類それぞれの実践程度をターゲットとする分析からは，教員の業務のありようや態度などよりも，性別や職階，専門分野，所属機関の学生数といった属性に関わる要因の方が明確な効果を持つことが確認された。departmental bulletin pape

摂南法学第64号_奥付

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