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心理学に対する専攻動機と期待に関する調査研究

Abstract

本研究の目的は,「1:専攻志望動機と専攻への期待について量的な検証が可能な尺度を作成すること」,「2:非心理学専攻学生との比較検討を行い,心理学専攻学生の専攻志望動機と専攻への期待について明らかにすること」の2つであった.検討の結果,まず専攻志望動機と専攻への期待について,一定の信頼性と妥当性が確認された尺度が作成された. また専攻志望動機については,「自他経験・問題解決」得点と「専門性獲得」因子が心理学専攻学生に有意に高いという結果が得られた.さらに心理学への期待についても,「自他理解・問題解決」得点と「専門性獲得」得点が心理学専攻学生に有意に高いという結果であった.これらのことから,心理学専攻学生は自他の否定的経験が契機となり,心理学を学ぶことで自己の問題解決を試みようとすること,そして他者の問題解決のための専門的スキルを獲得しようとするという筆者らの仮説がより支持されたと考えられた

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