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進路選択自己効力とキャリア教育およびキャリア支援プログラムの有用性との関連

Abstract

本研究は,大学3回生対象のキャリア教育プログラム(career education program:以下,CEP3)や,大学の就職部・キャリアセンターが行ってきたキャリア支援プログラム(careersupport program:以下,CSP)に対して受講生が役に立ったかどうかという捉え方の程度(役立ち度)が進路選択自己効力と関連するのかを明らかにすることを目的とした。計21項目のCEP やCSP に対する役立ち度得点について因子分析を行ったところ,「就職情報調査獲得因子」「就職活動表出因子」「自己分析因子」の3因子が抽出された。各因子の役立ち度得点,および「相談相手の経路数」「アルバイト総継続期間」の5つを説明変数とし,進路選択自己効力尺度得点を目的変数とする重回帰分析を行った結果,「自己分析因子」に関連するプログラムに対して役に立つかどうかという捉え方と進路選択自己効力に関連があることが明らかとなった。これらの結果は,自己分析に関連したプログラムが進路選択自己効力の向上に効果的である可能性を示唆する。さらに,CEP が行われた授業への出席率と進路選択自己効力との違いを検討した結果,CEP を受講することが進路選択自己効力の低下防止に繋がる可能性が示唆された

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