[COOPER 126] Incorporating Story Maps Into Relay Writing Activities in an Introductory Language Course

Abstract

本発表では、「リレー式ライティング」と呼ばれる複数の学習者によって1つの物語を作成する活動を、一度初級コースに導入した際の方法と結果、その際に生じた問題の解決策を提示する。 嶋津(2013)は、リレー式ライティングの教育的効果を提示し、野口(2016)は、想像力・創造力・協調性を発動させることを検証した。これらを踏まえ、初級、中級、上級、ネイティブの各レベルでリレー式ライティングが導入され、それぞれのレベルにおいて他者への配慮が見られることが検証された(田辺他、2017)。だが、初級クラスへの導入では問題点もいくつか浮上したため、それらの解決方法を模索した。 前回導入をした際には、非常に創造力が豊かでつながりのある作品ができあがった一方で、一人の主人公を立て淡々とその人の行動を綴るというグループもあった。これは学期末にリレー式活動を行う前に、事前準備として書く活動を2回行ったのだが、その活動が影響していると考えた。よって今回は事前の活動に、山本(2014)が提案するストーリーマップを導入し、物語の「欠落→難題→解決」という簡単なフレームワークを与えた上での成果物の変化を発表する

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