シラバスから見た成人看護学実習の内容に関する報告

Abstract

【目的】国内の看護系大学におけるシラバスから成人看護学実習の内容を明らかにすることである。【方法】日本看護系大学協議会会員校のホームページに掲載されているシラバスから成人看護学実習と表記されている実習を中心に,実習内容や場所を抽出し単純集計を行った。【結果】162 校を分析対象とした。92.6%の大学が実習を主に急性期と慢性期の病期で分け,実習内容は看護過程の展開が中心であった。実習で看護管理を学ぶ大学や,高機能シミュレータを用いた学内演習を取り入れる大学もあった。一般病棟と学内以外の実習場所は,急性期では救命センター,手術室,集中治療室等,病態に応じた侵襲性の高い治療が行われる場であり,慢性期では,外来化学療法センター,透析室,がんサロン等,長期的な療養の場と患者同士が交流を持つ場であった。総合保健機関で実習する大学もあった。【結論】急性期と慢性期の病期区分が主流であった。成人期の対象者が治療や療養する場も多岐にわたっており,それに応じて実習の場所も広がっている。(著者抄録

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