臨地実習を修了した看護学生に対するシミュレーション教育の効果

Abstract

報告Reports 本稿では、臨地実習を修了した看護学生に対するシミュレーション教育の効果について報告する。本学では8 セメスターに「統合演習」を開講している。この科目は3 フェーズのシミュレーション場面を設定し、状況に応じた情報収集、アセスメント、看護実践をグループで学習する。今回、「統合演習」を受講した4 年次生145 名を対象に、臨地実習修了後の看護技術到達度、各フェーズの学修目標到達度およびARCS 評価、授業前後のシミュレーション教育に関連する看護技術到達度(12 項目)を調査した。その結果、各フェーズで学修目標到達度は4 段階中3 以上、ARCS 評価は6 段階中4 以上と高くなっていた。シミュレーション教育に関連する看護技術到達度は12 項目中バイタルサイン測定を除く11 項目において授業前後で有意に上昇した。臨地実習後のシミュレーション教育は看護技術の習得に有用であることが示唆された

    Similar works