An Analysis of Perceptions of the SDGs for Project-Based Learning : A Case Study on a High School

Abstract

SDGs(持続可能な開発目標)を課題とした探究的な学習に対する高等学校の教員や生徒の認識について調査を行い,探究活動の題材とするための留意点等について考察した。調査の結果,教員と生徒間のSDGsに対する認知度に大きな差があり,SDGsの17の目標に対する興味・関心の傾向についても違いが見られた。生徒は,社会における平等性や食料や衛生の確保など生活に関わる問題への興味・関心が高く,教員は,地球環境の保全に関する環境問題について興味・関心が高いことが明らかになった。そのため,探究的な学習課題としてSDGsをテーマにする際には,生徒と教師の興味・関心の傾向の違いについて留意する必要がある。また,探究的な学習を実施する際の懸念として,活動や成果物の「評価」や活動の「内容や方法」についての不安意見が多く見られたことから,探究活動の実施にあたっては,適切な評価方法や,効果的な教員の配置・活動時間の確保などの環境の整備や,探究活動を進めるための手立て等の情報提供等が必要であることが示唆された

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