ゲノム編集技術を用いた脳の進化発生学研究の展開

Abstract

京都府立医科大学大学院神経発生生物学京都府立医科大学医学部医学科近年急速に進歩したCRISPR/Cas9 によるゲノム編集技術は、これまでのマウスES細胞を用いた相同遺伝子組換えによる標的遺伝子破壊の手法に大きな変革をもたらした。本稿では、この技術を用いて種特異的な遺伝子機能の解析を行った最近の研究について概説するとともに、我々が行ったニワトリ胚におけるPax6 遺伝子の標的遺伝子破壊の研究について紹介する。特に、CRISPR/Cas9 を用いた組織特異的遺伝子破壊に必要な検証実験について考察し、脳の進化発生学研究におけるあらたな研究戦略について議論する

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