Research for self-love : to develop a new scale

Abstract

本研究の目的は,青年期を主な対象とした自己愛人格傾向の新たな質問紙を作成することであった。本研究における全調査被験者は,287名であり,すべて大学生であった。調査1では,Sperry (1995)を参考に質問紙を作成し,因子分析を行った。当初の想定とはやや異なるものの,因子分析により選択された30項目が3つの下位尺度(因子名はそれぞれ「認知」,「感情」,「対人/行動」)に分類され,これらの全体が新自己愛性人格尺度(New Narcissistic Personality Inventory)と命名された。新自己愛性人格傾向尺度で測定される自己傾向は,小西ら(2006)の自己愛人格傾向尺度(Narcissistic Personality Inventory-35)と正の相関を示した。このことから,本質問紙はほぼ満足いく妥当性が得られたと考えられた。また,調査2では,再検査信頼性を検討した結果,同様に本質問紙は十分な信頼性が得られたと考えられた

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