A preliminary study on application of a balance sport slackline to FYS

Abstract

本稿では、バランス・スポーツ“スラックライン”を初年次教育の題材として用いた事例的研究について報告する。スラックラインとは、綱渡りを競技として発展させたものであり、現在、スポーツやレジャー、身体教育や健康促進、リハビリテーションの一環としてなど、様々な分野・用途で応用されている。本研究では、誰でも気軽に楽しめ、省スペースで実施でき、コミュニケーションのツールともなるスラックラインを、初年次教育における仮説検証学習の題材として応用し、学生らが自らの身体を使って体験的に学ぶことで、学習が促進されるかどうかについて検討した。授業後のアンケートの結果、スラックラインを取り入れた授業によって、自身や他者についての理解や気づきが促され、コミュニケーションが活性化し、楽しい学習の場が提供できたことが示唆された。これらの結果は、スラックラインが初年次教育の題材として有効である可能性を部分的に示している。論

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