喘息発作で入院した小児の患者教育のあり方 -テーラーメイドの喘息教育を受けた2事例から-

Abstract

 喘息発作で入院した小児に行う効果的な患者教育の在り方を明らかにすることを目的に,喘息発作での入院中に小児と家族の状態や反応,理解度を確認しながら行う個別の喘息教育を受けた2事例について,看護師が行った関わりとその教育に対する小児と家族の反応と変化の分析を行った.その結果,1)小児や家族と共に,喘息発作による入院に至った背景を振り返り,発作を起こしている今の状況を確認しながら,喘息に関するセルフケア行動についての説明を行うこと,2)画一的な説明を行うだけでなく,小児と家族が持つ関心事は何かを知り,その事項に関する説明も行うこと,3)短い入院期間の中でも段階的な教育を行い,小児と家族が「わかる」「できる」と感じることができる説明を行うこと,4)小児と主な養育者だけでなく,小児に関わる家族全体に向けた教育を行うこと,以上4点が明らかになった

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