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市民公開講座「かしこい病院のかかり方」の概要と茶話会・アンケートからの知見
Authors
Yamaguchi Kumiko
山口 久美子
Publication date
31 March 2015
Publisher
獨協医科大学看護学部
Abstract
〈目的〉保険医療制度や診療報酬制度の改定に伴い受診行動も変化を求められているが,医療や介護が必要になった時にサービスにどのようにアクセスできるのかの知識や情報がわからない状況も見受けられる.それらについて入院時や退院時に患者・家族に説明はしているが,患者・家族の在宅に関する思いや疑問に対する対応は十分でない現状を感じていた.そのため,1. 在宅での健康の維持・増進や,健康障害になった場合に受診行動のあり方を考える機会とする.2. 一病息災で在宅での日々を豊かに生活するために,上手な病院との付き合い方を考えることを目的に市民講座開催した.〈市民講座内容〉1)基調講演で①保険医療の仕組み:保険医療の仕組み,通院・入院時に支払う料金の意味,なぜ長く入院できないのか,②病院のかかり方:かかりつけ医の大切さ,等番医,救急時の対応等,2)茶話会,3)全体発表,質疑応答,参加病院からのコメント.〈開催日時・場所〉第1 回は平成26年5月18日(日)にA公民館,第2回は同年6年7月13日(日)にB 公民館で行なった.それぞれ,地域の病院の看護部門の代表者にも参加いただいた.募集人数は50名ずつであったが,参加者はA 公民館51名,B 公民館48名の合計99名であった.〈結果・参加者の反応〉病院の様子が身近に感じた,かかりつけ医の役割や機能がわかった.疑問に思っていることや聞きたいことは遠慮せずに尋ねていいんだ,等の意見があり,住民の医療者への気づかいが本音の所できくことができた.一方では,患者も非常識にならずにルールを守り信頼を得る努力も大切ですとの意見もあった.アンケート結果では公開講座や茶話会はよかったと回答していた.〈まとめ〉住民の視点での医療への身近な疑問や気になることを話せない現状があり,住民一人ひとりがどう考え行動するかを話合える機会は重要であると実感した
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