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看護学生の内発的動機づけと授業形態別にみた学びたい気持ちの変化との関連
Authors
Endo Kyoko
Sekine Ryuko
遠藤 恭子
関根 龍子
Publication date
31 March 2015
Publisher
獨協医科大学看護学部
Abstract
【目的】本研究は,授業を受けたことによる看護学生の学びたい気持ちの変化が,内発的動機づけに影響を及ぼすかを,授業形態別に明らかにすることで,自律的な学習を支援するための教育の示唆を得ることを目的とした.【方法】関東地方の看護系大学3校の1 ~ 4 年生1,089人を対象に,平成25年7月から10月にかけて,自記式質問紙調査を行った.調査内容は,①対象者の背景(性別,年齢,学年,入学動機,将来の目標,良好な人間関係を築けると思う),②看護学生の学習動機づけ尺度,③授業形態別(講義形式,グループワーク,ゼミナール形式,看護技術演習,施設見学実習,基礎看護学実習[受け持ち患者あり],各論実習)受講の有無,④授業形態別の「学びたい気持ちの変化」5件法であった.分析方法は,SPSS ver.21 を用いて基礎統計量,尺度と質問項目はKruskal-Wallis 検定とMann-Whitney U 検定(Bonferroni 調整),Spearman の相関係数をみた.本研究は,A 大学倫理審査委員会の承認を得て,郵送法で行った.【結果】回収数542人(回収率49.8%)で,そのうち511人(有効回答率94.3%)を分析対象とした.性別は男性56人(11.0%),女性455人(89.0%),平均年齢は20.4±1.8(SD)歳であった.〈看護への内発的動機づけ〉は,全ての授業形態で「学びたい気持ちが強くなった」学生の得点は有意(p<.001)に高く,看護技術演習と正の相関(p<.01,r=.434)があった.【結論】看護を学習するための全ての授業形態において,受講することにより学びたい気持ちが強まる学生は内発的動機づけが高く,中でも看護技術演習では,「学びたい気持ちの変化」との間に正の相関がみられたことから,看護技術演習で看護学生の自尊心や有能性を高められるような授業を行うことで学生の学びたい気持ちは強くなり,〈看護への内発的動機づけ〉を高めることが示唆された
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