小児看護学実習において看護学生が小児がんの子どもに関わる際の意識と行動の変化

Abstract

小児看護学実習において看護学生の小児がんの子どもに関わる際の意識と行動の変化を明らかにすることを目的に,6名の学生を対象に白血病を含めた小児がんの子どもに関わる際の意識の内容に焦点をあて,内容の類似性からカテゴリー化を行い質的帰納的に分析した.分析の結果,【がんに対する先入観とイメージの変化】【子どもが安心できる声掛けと態度】【子どもに対する共感的理解】【子どもを尊重する】【母子の関わりを大切にする】の5カテゴリーが抽出された.看護学生は,がんに対する先入観に影響されながらも子どもに積極的に関わることで,イメージを肯定的に変化させていた.また,子どもが安心できる声掛けや態度を意識し,子どもとの関係形成に向けた行動を示したり,子どもの思いを尊重し子どもの持つ力を引き出すよう行動していた.さらに,母親の思いを感じとりながら母子の関わりを大切にすることにも意識し行動していることが明らかとなった

    Similar works