散乱X線除去用グリッドの縞目像に対する空間周波数画像処理

Abstract

X線撮影時に被写体から発生する散乱X線はX線画像の写真コントラスト等の画質を低下させるため,通常は散乱X線除去用グリッドを用いた撮影が行われるが,X線グリッドを用いた撮影では,グリッドの鉛箔が画像上に縞目模様となって現れるため,診断や画像解析の障害となることがある.そこで我々は,コンピュータ画像処理の空間周波数処理を用いて,X線グリッドによってX線画像上に生じた縞目模様を除去することを検討した.その結果,X線グリッドによってX線画像上に生じた縞目模様をLow passフィルタなどの空間周波数処理を用いて除去することが可能であった.また指骨では2.0 cycles/mmまでの高周波数成分の削除が可能であると考えられた

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