看護学生による実習指導者評価の変化に影響する要因

Abstract

看護学生による実習指導者(看護師)評価について経年的に調査した結果から評価に影響する要因を分析した.2013年度および2014年度開講の成人看護学実習Ⅰを履修した266名を調査対象とし,指導者評価にはEffective Clinical Teaching Behaviors(以下,ECTBという)評価スケールを用いた.2014年度の指導者評価は2013年度と比較し43項目中37項目が低下し,実習部署別ではA病棟で全項目が低下し,C病棟で42項目が上昇した.A病棟では学生の緊張状態が続き主体的にケアへの参加や看護師との関わりがもてず,看護師からの指導を肯定的に捉えにくかった.一方,C病棟ではケアへの参加の機会が多く,学生はケアを通し自身の看護を考え,さらに指導者による模範的,かつ統合的な働きかけを受けたことで効果的な指導であると捉えていることが伺えた

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