急性期病棟におけるインシデント・アクシデント発生と看護業務・投入マンパワー量との関係

Abstract

急性期病棟における適正人員配置について、患者の安全確保の観点から検討するために、病棟の看護業務および投入マンパワー量とインシデント・アクシデント発生との関係について検討した。4施設26病棟を対象に、各病棟の出勤簿、病棟管理日誌、インシデント・アクシデント報告書を用いた遡及調査を行った。インシデント・アクシデントは、転倒・転落、薬剤関連、チューブ・ドレーン関連、処置関連、その他の5種類とした。インシデント・アクシデント発生は4.54件(1000患者×日)、そのうち転倒・転落は1.94件、チューブ・ドレーン関連は0.60件であった。転倒・転落は担送および護送数が多く、患者あたりケア時間が短い場合に発生しやすい傾向が示され、適切なマンパワー投入量の増加によって患者安全が確保される可能性が示唆された。また、チューブ・ドレーン関連は重症および要注意の患者数が多い場合に発生しやすい傾向が示された

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