保育者養成課程の初年次学生が子育て支援活動へ参加することの意義と課題 : 金蘭おやこクラブの教育効果に注目して

Abstract

保育者養成課程において、子育て支援活動に学生が参加する取り組みが行われるようになってきているが、初年次の学生がそれらの活動に継続的に参加することは多くない。本論文では、1年生から子育て支援活動に継続的に参加している学生にアンケートを行い、初年次に子育て支援活動に取り組むことの意義と課題について整理した。その結果、初年次の学生にとっては、子育て支援や保育技術について学ぶだけでなく、他の授業の理解を促進する、インターンシップや保育実習に臨む際の技術的な基盤や心理的支えとなる、自分の適性を知り進路を決定する手がかりとなるなどの意義があることが示された。ただし、1年生は専門領域における経験が浅いため、自身がその場に受け入れられているという感覚を保ちながら、体験することとその細やかな振り返りとを繰り返し行えるようにすることが必要である

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