Japanese/English Code-mixing Part I : Language Assignment

Abstract

この論文では, コード混合データを分析する際の統語的問題を考える。議論では, 書記および発話に見られる日本で育ったアメリカ人二言語使用者による日本語・英語のコード混合のデータを対象とする。まず基底言語の決定の問題を取り扱う。データが示すように, 構成要素の配列に従って基底言語を決定することが多くの文において実に困難な問題となっている。構成要素がお互いに一致しない節を占める不適合を調べ, その存在を立証するために, 仲介節が必要となることを述べる。それらは, 身体や精神に関する表現, 擬態語, 所有を表わす「の」などを含んでいる。我々のデータにてらして, Nishimura (1985) の, 交替不可能なものの表を調べたところ, 使われている語彙素に関係無く, 構成要素配列によって基底言語が決定されていることが明らかになった。しかし, 後置詞, 助動詞, 関係代名詞のようないくつかアイテムは, 埋め込まれない傾向にある

    Similar works