Abstract

岡山県産業看護部会会員を対象に日本産業衛生学会産業疲労研究会が作成した「自覚症しらべ」を用いて調査した。特に就業前後の「自覚症しらべ」の得点の比較を行った。質問内容をもとにグループ分けしたところ、I群、II群、III群、IV群、V群ともに終業後の得点の平均値は就業前より高くなっていた。5群の得点を反復測定で有意差を検討したところ、II群の不安定感は有意差がみられなかったが、他の4つの群では、就業後に自覚症が有意に増加していた。職種間、職位間(管理職と一般職)に有意差はみられなかった。職種別(保健師・看護師)で有差がみられたものは、就業前の不安定感、終業後のねむけ感、不快感、だるさ感であり、保健師が有意に低かった。49歳以下と50歳以上での自覚症の質の検討では、総じて49歳以下の得点が高い傾向であった。産業保健の場で従業員が心身ともに健康で働けるためには、産業看護職の役割は大きい。看護職自身が自分の疲労やストレス状況を把握し、リラクゼーションやストレスコーピングにつとめる必要がある

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