Polarization Variations of the RV Tauri Stars II : The Results for the Other Eight Stars

Abstract

 おうし座RV型変光星は,F型~K型のスペクトル型の準規則的な変光を示す脈動変光星で,主極小と副極小をもつ光度変化を示し,主極小光度間の変光周期は30日~150日の範囲にある. この変光星は,可視域でのスペクトルにより酸素過剰を示すものと炭素過剰を示すものに分類され,また,その星周圏の赤外放射のエネルギー分布からも,酸素過剰の特徴を示すものと炭素過剰の特徴を示すものに分類されている.ところが,可視域での分類と赤外放射での分類が必ずしも対応しておらず,可視域で炭素過剰なグループでありながら酸素過剰な赤外放射を示すものが観測されている. そこで,両分類の関係を調べるために,国立天文台堂平観測所の91cm反射望遠鏡の多色偏光測光装置を用いて,13個のおうし座RV型変光星を他の種類の脈動変光星3個とともに観測した. この内,7個のおうし座RV型変光星と他の種類の脈動変光星1個の解析結果は,本研究年報の第12号で報告した.ここでは,他の種類の脈動変光星2個を含む残りの8個の星の解析結果を報告する.前回の報告に付け加わった結論は,次のとおりである.1) 多くのおうし座RV型変光星が偏光の時間変動を示し,固有の偏光成分をもつことが,さらに確認された.それに対して,他の種類の3個の脈動変光星では,偏光の時間変動は確認されなかった.2) 可視域で酸素過剰なグループは,そのスペクトルをもとにさらに,2つのグループに細分類されているが,それらの間では,偏光の特徴で系統的な違いは見られない.3) いっかくじゅう座U星では,過去になされた2つの観測の間に固有の偏光位置角が長期的な変化をしていたが,ここでの観測値は,両者の中間の値になっていた.4) おうし座RV星では,観測された偏光がQU平面上で右上への非周期的変化を示している

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