脊髄小脳変性症における脳内アセチルコリンエステラーゼ活性変化のPETによる定量測定

Abstract

【目的】PETにて脊髄小脳変性症(SCD)患者の脳内アセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性を測定し、SCDの病型による相違を検討する。【対象及び方法】多系統萎縮症(MSA)8例(59±4歳(平均±SD)、M:F=7:1)、Machado-Joseph(SCA3)5例(54±7歳、M:F=3:2)、健常対照13例(57±16歳、M:F=9:4)である。〔11C〕MP4P−PETを用いて大脳皮質、視床、小脳皮質等の計27カ所の関心領域においてK1とk3値を算出した。【結果】MSAでは健常対照群に比較し、視床、橋、小脳皮質、小脳虫部。で有意にk3値が低下していた。SCA3では小脳上部皮質でのみ正常に比べ有意なk3値低下を認めた。【結論】PETによる脳内AChE活性測定はSCDの評価・鑑別に有用と思われた。第44回日本核医学会総

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