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Authors
Sachiko Kobayashi
コバヤシ サチコ
小林 幸子
Publication date
31 March 1984
Publisher
Abstract
家庭機器の発達・普及により主婦の生活行動に変化がみられるようになってきた。また, それにともない食生活も変った様相をみせてきている。そこで埼玉, 千葉地区の住宅街及び東京地区の下町商店街に居住し, バレーボールのサークル活動に参加している主婦112名を対象に, 冷凍食品, インスタント食品, 既製品惣菜の利用状況を通して, 食生活に対する意識・行動について調査・検討を行った。(1) 献立を決めるときの条件として, 栄養のバランスは三地区とも大きな因子となっているが, 価格は埼玉地区に, 時間は東京地区に重視の傾向がみられた。また, 食材料の購入は, 半数以上の人が何日分かの献立を考えてまとめ買いをしている。(2) 購入の際の商品へのチェックは三地区ともに約50%以上の人が積極的態度を示していた。(3) 冷凍食品では半調理加工品, インスタント食品では中華麺類・だしの素類に, 既製品惣菜では揚げ物・肉の焼物が多く利用されており, 家庭で作るのが大変なもの, また, 家庭では本格的な味がつけられないものの利用とみうけられる。(4) 利用するときは昼・夕食時, 急ぐとき, 忙しいときに多くみられた。また, 簡便性, 保存性の理由で用いられているが, 適度に用いたいとしている人が, いづれの地区も80%前後いた。(5) 住環境が異なる東京地区では, 料理をすることを煩わしく思っている人が多く, 冷凍・インスタント食品の利用頻度も高く, 食事にかけられる時間・手間の少ないことがうかがえた。(6) 以上, 急激な利用増加現象とともに, 今後も減ることはないであろうと思われる既製品食品の利用について, 栄養的配慮を加えた有効的な利用法の啓もうにより, 食意識の高揚に努力が必要と思われる
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