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Makoto NETSU
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中村 雅子
八田 直美
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向井 園子
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根津 誠
篠崎 摂子
Publication date
15 March 2004
Publisher
Abstract
初・中等教育段階の日本語教育は、各国・地域の外国語教育政策に基づいて展開されており、シラバス、カリキュラム、教材もそれぞれの国・地域で統一されている場合が多く、学習者の発達段階など多くの要因を考慮しながら授業を組み立てていく必要がある。初・中等教育の教師を対象とした研修の教授法授業では、このような背景を考慮した実践的な教授活動を取り入れていくことが重要である。2003年度海外日本語教師短期研修(春期)(以下、春短期研修)における教授法授業では以下の試みを行った。できる限り教授環境を共有する国・地域別のクラス編成を重視し、多国籍のクラスの人数を少数になるようにした。さらに、それぞれの教授環境を重視し、その一方で国・地域を超えた初・中等教育に共通する課題をその枠組みの中で取り上げることとした。 共通に扱う項目としては、それぞれの教師が普段行っているであろう教授活動の流れ、「教授目標設定→授業設計→授業準備・教材作成→授業実施→授業に対する評価」の流れを教授法授業で経験させること、コンピュータの利用、高校訪問という要素を、それぞれの教師の望む程度に応じて教授活動の中に織り込ませることであった。 本稿では、5クラスそれぞれの教授法授業の実際を報告し、コンピュータ利用、高校訪問については全体について報告した。研修に参加したほとんどの教師は、教授法授業のクラス分け、扱った内容について役立ったとしているが、違う国・地域の教師との情報交流の機会をより増やすことを望む声が多かった。さらに、コンピュータ利用を勧めたことについては、IT普及の如何に関わらず好評であった。高校訪問については、半数程度が役立つとしているが、問題があったとする意見もあり、教授法授業への取り入れ方については検討を要する。今後も、初・中等教育に携わる日本語教師への研修を改善していくためには、実践に根ざした情報の蓄積が必要である
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Last time updated on 30/10/2019