ニホンゴ ケンシュウ ニ オケル コース デザイン ノ ケントウ ヘイセイ 12ネンド ケンキュウシャ ニホンゴ ケンシュウ オ イチレイ ト シテ

Abstract

関西国際センター研究者日本語研修では、学習者それぞれの研究活動とそれに必要な日本語能力の多様性を分析し、その上での策定が試みられてきた。 本稿は、平成12年度研究者日本語研修におけるコースデザインについて報告し、研修の評価と学習者と教師との間に設定されたの場の重要性について考察する。 本研修では、(1)日本語、(2)日本語による情報収集、(3)日本語による発信技能の習得 のためのカリキュラムをに、それらの成果を学習者自身が自己評価し、個人のニーズを把握するための場を活動として配置した。その際、センター内外の活動を円滑に進めるためのの場を随時設け、教師と学習者が話し合ったうえ最も適切な研修活動が設計、実行できるよう図った。コースデザインが研修全体に果たした役割について考察するため、研修修了後も日本で研究活動を続けているに対し詳細な聞き取り調査を行った。その結果、K氏は教師が意図していた「核としての教室内学習⇒教室外・センター内発信⇒センター外運用」への流れを意識し、専門的文脈など自己の置かれた状況に応じて、学習した技能や内容を運用しモニターしていたことがわかった。 学習者の自律性を引き出すためには、学習者自身が自分の日本語学習をとして捉えられる環境の整備が必要である。また、その活用には学習方策の提示や研修設計を相談する場として、学習者と教師とのが重要であり、そこが軸となってとしての教室ととしての実践の場との間に循環が生まれていく。さらに、その対話には準備されたコースデザインの一つ一つを、学習者にとって意味のあるものとなすための重要な機能も存在すると考える

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