Abstract

過酸化水素処理をしためん類に残存する過酸化水素含量の経時的変化を調べ,さらに市販めん類中の過酸化水素含量を調査してつぎの結果を得た。1.めん類に残存する過酸化水素含量は時のたつにしたがい減少するが,保存温度により著しい影響を受け,温度の低いほど長く残留することを認めた。2.市販ゆでめんの過酸化水素含量は製造所により著しい相違があり,調査した33点の平均値は83.5ppmを示し,そのうち12点は基準量を上回っていた。3.市販焼そばの過酸化水素含量は調査した13点中2点が基準量を上回り,6点は過酸化水素を含まなかった。13点の平均値は12.2ppmとなりゆでめん類にくらべて著しく少ないことを認めた。また過酸化水素処理に関する問題点につき既往の文献を中心として考察を加えた。本研究を行うにあたり実験設備その他にご援助いただいた本学理事長神谷一三先生ならびに学長神谷みゑ子先生に対し深甚なる感謝の意を表する次第である

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