Abstract

青年期女子1047人(高校生 : 226人,専門学校生 : 93人,短期大学生 : 409人,大学生 : 319人)を対象として,これらの対象者を在学校別・体重観別・体格別に区分けし,ダイエットの経験・食生活状況・日常の生活態度について検討し,「やせ志向」がもたらす問題点について検討した。1.痩身への憧れは在学校では高校生,体格別ではるいそう者,および適正体格を逸脱した痩身願望の者に強かった。2.「体型を引き締めたい」・「やせている方が美しい」という意識は調査対象者の約半数に認められた。3.「自分は肥満だからやせたい」と思っている者は,高校生や短大生で多く,また,体格的には肥満者に多かった。4.対象者の77.1%がダイエットの経験をもち,特に肥満体格者で高率であった。5.ダイエットの実施方法は,「間食をやめるまたは減らす」が最も多かった。また,肥満体格者や適正体格を逸脱した痩身願望のある者では「食事の量を減らす」などの好ましくない方法で実施する者も目立った。6.食事量が少ない・朝食欠食・間食の頻度が高い・食品の摂取状況に栄養的偏りがあるという食生活上の欠陥は,高校生や適正体格を逸脱した痩身願望を持つ者に多く認められた。7.生活活動時間が長くかつ夜型の者は,大学生やるいそう体格者に多かった。8.喫煙者は短大生や適正体格を逸脱した痩身願望の者で,飲酒は大学生で多かった

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