EU-NATO関係の現在:ソマリア沖海賊対策作戦の事例を中心に

Abstract

EU-NATO関係は「死に体」と化していると言われる。そうであるとするならば、いつ、どのようにしてそうなったのだろうか。冷戦後、EUが安全保障政策分野に乗り出したことで、NATOとの競合の種は蒔かれていた。しかしながら、ベルリン・プラス合意策定によって競合は回避され、分業と協調の欧州・大西洋安全保障ガバナンスの枠組みが構築されるかに見えた。本論は、ソマリア沖海賊対策作戦に焦点を当てながら2008-2012年のEU-NATO関係の転機について分析するものである。Counter piracy operations off the Somali coast was the last occasion for EU-NATO cooperation. This article focuses on the missed and caught opportunities in the period of 2008-2012 and examines the change-of-tide moment in the EU-NATO relations

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