Comparison of the Gene Expression Levels of Mevalonate Pyrophosphate Decarboxylase between Stroke-prone Spontaneously Hypertensive and Wistar Kyoto Rats

Abstract

ウィスターラットの組織におけるmRNAの分布をリアルタイムPCRによって検討した。組織1mgにおけるmevalonate pyrophosphate decarboxylase(MPD)の相対的発現を、内部標準としてglyceraldehyde-3-phosphate-dehydrogenase(GAPDH)を用いて定量化した場合、mRNAレベルは他臓器よりも脾臓と肝臓で著明に高かった。MPDの蛋白質レベルとmRNAレベルとの相関係数は0.847であり、ウィスターラットにおけるMPDの蛋白質レベルがほぼ完全にMPDのmRNAレベルに依存して組織に分布されることを示していた。ウィスター京都ラット(WKY)と脳卒中易発性高血圧自然発症ラット(SHRSP)の肝臓と脳におけるMPDのmRNAレベルを比較した。SHRSPの脳ではなく肝臓における値は、WKYと比べて有意に減少した。また、SHRSPの肝臓における、コレステロールの転写因子であるsterol regulatory element binding protein 2のmRNAレベルは、WKYと同程度であった。これらの結果から、SHRSPの肝臓におけるMPDの蛋白質レベルの減少がMPDのmRNAレベルの減少に起因しており、SHRSPの脳における減少はMPD蛋白質の分解増加が原因であることが示された。ウィスターラットの組織におけるmRNAの分布をリアルタイムPCRによって検討した。組織1mgにおけるmevalonate pyrophosphate decarboxylase(MPD)の相対的発現を、内部標準としてglyceraldehyde-3-phosphate-dehydrogenase(GAPDH)を用いて定量化した場合、mRNAレベルは他臓器よりも脾臓と肝臓で著明に高かった。MPDの蛋白質レベルとmRNAレベルとの相関係数は0.847であり、ウィスターラットにおけるMPDの蛋白質レベルがほぼ完全にMPDのmRNAレベルに依存して組織に分布されることを示していた。ウィスター京都ラット(WKY)と脳卒中易発性高血圧自然発症ラット(SHRSP)の肝臓と脳におけるMPDのmRNAレベルを比較した。SHRSPの脳ではなく肝臓における値は、WKYと比べて有意に減少した。また、SHRSPの肝臓における、コレステロールの転写因子であるsterol regulatory element binding protein 2のmRNAレベルは、WKYと同程度であった。これらの結果から、SHRSPの肝臓におけるMPDの蛋白質レベルの減少がMPDのmRNAレベルの減少に起因しており、SHRSPの脳における減少はMPD蛋白質の分解増加が原因であることが示された

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