保育者効力感と親からの自立

Abstract

保育者効力感と親からの自立の関係を調べるために、保育者効力感尺度に手を加えて、指導力感と援助力感の2因子を得た。親からの自立に関しては、評定尺度、自由記述、自立に関連する日常生活の行動などを調査した。調査対象は、保育科の学生である。保育者効力感尺度の回答をみると、子どもの状況に応じて、臨機応変に対応することには、自信がないようである。また、親からの自立に関しては、自立していないと評定している者が多い。日常行動においても、かなり親に依存して生活しているようである。指導力感と親からの自立の評定に関しては、プラスの相関が見られた。また、指導力感の高いほうが、低いほうに比べて、食事を作る、嫌いなものでも食べるなどの割合が高く、アルバイトの収入と時間、自宅学習時間などが多い傾向が見られた。これらから、保育者養成に日常生活の訓練が必要なことを考察した

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